女子高生が学校で本格的な養蜂…ミツバチと地域愛する“ハニーガールズ”が伝える地域環境の大切さ
名古屋市東区にある、県立愛知商業高等学校。この学校の校舎でミツバチを育てているという『ユネスコクラブ』へ、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向かい”ました。
迎えてくれたのは、被災地とコラボしたアイス作りなどの社会貢献が評価され、「内閣総理大臣表彰」を受賞したスーパー高校生たち。高校の屋上で本格的な養蜂を行っていることから「ハニーガールズ」とも呼ばれています。
パンサー向井さん:
「皆さん、将来の夢って何ですか?田口さんは?」
田口さん:
「自分でミツバチを飼うのもいいかもと。1年生で屋上に上がった時にミツバチを素手で触らせてもらえたことがあって、ふわふわで温かくて可愛くて。その瞬間落ちました(笑)」
パンサー向井さん:
「落ちるかなぁ、俺…(笑)」
早速その屋上へ行って、ミツバチを見せて頂くことに!
金丸さん:
「学校の周りは高層ビルが多いんですけど、緑が多く見えるのが(日本庭園の)徳川園で、主な蜜源となっている所です。ミツバチが徳川園に飛んで蜜を集めてここに帰ってきます」
巣箱は全部で9つ。中には約10万匹いるそうで、蓋を開けるとたくさんのミツバチが…。
金丸さん:
「1枚の板には1000~1500匹いて、羽音とかでもミツバチの健康状態が分かります。一回り大きい蜂はオスで、蜜を集めることは無く、集めているのは全部メスの働き蜂です。オスは女王蜂と交尾するためだけにいて、冬になると『要らない』って追い出されちゃいます」
金丸さんによると働き蜂の寿命はおよそ40日。その中でずっと働き続けるのだそうです。ここで向井さん、直接素手で触る“ミツバチタッチ”に挑戦…。
パンサー向井さん:
「騒いだら怖がっちゃうから、優しく…優しく……すっごいふわふわ…うわっ!(と手を引っ込める)ふわふわだねぇ…まだ自分は落ちない(笑)」
完全に怖がっている向井さんでしたが、とれたてのハチミツを試食させてもらうと…?
パンサー向井さん:
「あぁ!美味しい!植物感が強いね」
金丸さん:
「百花蜜と言われるハチミツで、巣から半径2~3キロの地域の色んな花をブレンドしてます。地域や季節によって味も違います」
名古屋市東区の味『徳川はちみつ』。作り方は、まず巣箱から板を取り出して、“蜂ブラシ”でミツバチを払い落とします。
続いて、表面についている蜜蓋を、巣のハニカム構造を崩さないように包丁でそぎ落としていきます。その板を遠心分離器にかけると…。
パンサー向井さん:
「おぉ~、すごい!一気に機械の内側がハチミツでコーティングされたみたいになるね。下に溜まってきた。こうやって1個ずつ回して採っていくんだね」
糖度計では『81.9度』。生徒によるとジャムが約60度なので、それを上回る甘さです。
金丸さん:
「実は、ティースプーン1杯分のハチミツは、1匹のミツバチが一生で集める量なんです」
パンサー向井さん:
「うわぁ、そういうのを感じながら食べてないねぇ…」
秋田さん:
「今農薬を使う野菜が多いと思うんですけど、その影響でミツバチも減ってしまっています。やっぱり地域の環境を大切にする行動がミツバチを守り、それが私たちの生活にもつながっているということを知ってもらうことで、地域の未来も変えていけるんじゃないかと。ミツバチとハチミツを通して発信出来たらいいなと思っています」
ミツバチを愛し、地域を愛する“ハニーガールズ”たち。今回の取材で向井さんが感じたこととは…。
パンサー向井さん:
「圧倒されましたね。皆さんの、色々考えてそれをすぐ言語化できる能力とか『今、自分が何をしたらいいだろう』という意欲とか。自分の子供ができたらユネスコクラブに入れたいです。それくらい皆さんすごかったです!」
愛知商業高校ユネスコクラブの皆さん、ありがとうございました!