価値のわからない骨董品を鑑定してほしい!
毎週月~金曜日の夕方にCBCテレビで放送している情報番組【チャント!】。毎週水曜日の人気コーナー『全力!お助けちゃん』では毎回、何事にも全力で取り組むBOYS AND MENの平松賢人が視聴者の方から寄せられたお悩みをサポートしています。
今回の相談者は三重県の男性Uさん。「家に掛け軸や壺といった骨董品が大量にあるのですが、価値がわからず処分に困っています」ということで、早速平松くんがご自宅へ伺います。
以前、結婚式場を営んでいたという立派な建物の中には骨董品がズラリ!50点ほどの品々は、骨董品好きなUさんのお祖父様が買い集めたものをはじめ、昔、支払いができないお客様がツケで置いていったモノも多いそう。さあ、この中にお宝はあるのでしょうか?!
鑑定士によると、「箱がある方が価値が高い」「箱に作者の名前があるとお宝の可能性が高い」とのこと。
お祖父様が集めた掛け軸の木箱が山積みになっているのを見て、平松くんとUさんのテンションは上がります!もしも高額な物があれば、「ビルの改装費用の足しにしたい」とUさん。
平松くんが掛け軸の木箱を緊張しながら開けてみると…
中は空!2箱目も空!残念ながらどれも中身は入っていません。これはUさんも想定外の事実でした。
木箱のすぐ横には、数十本の掛け軸が衣装ケースに雑に入れられています。どうやらこの掛け軸の数々が木箱の中身のようです。掛け軸を広げてみると、破れていたり色褪せていたりと、状態はあまり良くありません。
しかし、骨董品は掛け軸以外にも壺や香炉などもあります。昔、中国で需要のあった壺や香炉は現在中国人が日本で爆買いするので、場合によっては数百万円の値が付くこともあるそう。いくつかセレクトをして鑑定士さんに見てもらうことにしました。
鑑定してくれるのは、名古屋市中区にある美術品鑑定会社【カーム】の鑑定士・岩崎さんと白水さん。岩崎さん曰く「骨董品は、昔高かったものが安くなっていることもあれば、昔安かったものが高くなっていることもある」そうです。いざ鑑定!高額査定は出るのでしょうか?!
一品目は江戸幕府に仕えた御用絵師・狩野常信の『掛け軸』。「絶代奇筆」と賞された狩野派の絵師です。Uさんの希望額は「3万円」。その鑑定結果は…「3,000円」。いわゆるニセモノでした。残念!
気を取り直して、次に鑑定してもらうのは平松くんが高いと予想して持ってきた『香炉』。Uさんの希望額は「5万円」ですが、結果は…「0円」。大量に量産されたもので美術的価値はないとのこと。ガックリ。
続いて『灯篭の焼き物』の希望額は「5万円」。しかし鑑定額は…「3,000円」。織部焼の良品だそうですが、よく見るとヒビが入っているため値が下がってしまいました。ヒビが入っていなければ1万円ほどの値が付いたそうです。
最後は、一番良い客室に飾られていたという『鯉の掛け軸』です。Uさんの希望額は「2万円」。鑑定すると…「ピッタリ2万円」。嬉しいような悲しいような結果ではありますが、絵としては非常に良いものとのことでした。
「箱があれば倍近くの値がついたのに」とつぶやく鑑定士の岩崎さんの言葉に、平松くんが反応!
「箱と中身を合致させましょう!」。
山積みになった空の木箱と、衣装ケースに雑に入れられた数十本の掛け軸を照らし合わせてみると、三重県二見町出身の画家、中村左洲作『美人納涼図』が見つかります。鯛の絵を得意として描いていた作家で、美人画は珍しいということ。これは期待が持てそう!そして鑑定額は…箱とセットで「4万円」!今回1番高い値が付きました。
ここでUさんから「もうひとつ鑑定してもらいたいものがある」とのお願いが。
それは、現在営んでいるお弁当屋さんに飾られている『六歌仙の和歌が描かれている屏風』。以前は結婚式場に飾られていたものですが、お客様から「良いものだからちゃんと額に入れて飾ったほうがいい」と言われたそうです。
希望額は「10万円」。果たして鑑定の結果は?!
この屏風は江戸の中期に書かれ、和歌も江戸時代の作家が写したものということで、鑑定額は「3万円」でした。「これはちょっとショックです」と肩を落とすUさん。でも、「金額がはっきり出たことで、今後どうするかの指針になりました。割り切れました」とスッキリとしたようです。
今回、それほど高額な鑑定結果は出ませんでしたが、Uさんの表情を見て安心する平松くんなのでした。
さて、次はどんなお悩みを解決するのでしょうか?『全力!お助けちゃん』次回もお楽しみに!