猫舌は克服できる!?専門家が推奨する「アールタベ~ル法」で驚きの効果が!
暮らしの中で湧いてくる、ちょっとしたギモン。「暮らしのギモン ちょいと解決しましょう課」では、中山真希調査員(以下、中山調査員)が寄せられたギモンを大調査します。今回は「猫舌は克服できるの?」です。寒くなると、熱々の食べ物がおいしく感じますが、猫舌さんにはちょっと大変。専門家に話を聞きました。
猫舌は遺伝ではない!違いは舌の使い方
今回のギモンを調査するうえで、「我こそは猫舌」という猫舌主婦・あんずさんに協力をお願いしました。まずは、あんずさんがどれくらい猫舌なのかを検証します。
熱湯を入れて5分経ったできたてきつねうどんを中山調査員と一緒に食べてみると、熱くて食べられないとギブアップ。あんずさん一家はみんな猫舌で、氷・おわん・はさみの「猫舌三点セット」を必ず持ち歩いているそう。
あんずさんは家族そろって猫舌ですが、東海大学教授の高原太郎先生によると、猫舌は遺伝ではないといいます。高原先生は、最新MRIで行う“痛くない乳がん検診”で注目されている放射線科の専門医で、MRIを活用した猫舌研究の第一人者です。
猫舌は、育った環境による影響が大きく体質や病気ではないそうです。では、猫舌の人とそうでない人は、何が違うのでしょうか?
(東海大学・高原太郎教授)
「舌の使い方が違う」
高原先生はMRIを使って、“舌の使い方”を調査。「猫舌の人」と「そうでない人」10人に参加してもらい、MRIに入る前に熱いお茶を飲む努力をしてもらいました。
(東海大学・高原太郎教授)
「その時の舌の使い方を覚えておき、同じことをMRIの中で寝たままやる」
調査の結果、猫舌の人は熱いものを口に入れる際、まず「舌先を前に出している」のに対し、そうでない人はまず「下の前歯の後ろ側のスペースを開けそのスペースに熱いものを少しずつ流し込んでいる」ことがわかりました。
舌の動きを改善する「アールタベ~ル法」とは
実は、舌の先は口の中で一番熱さに敏感。猫舌の人は、舌先から熱いものを迎えにいくので、とても熱く感じてしまうそう。一方、猫舌ではない人は、それほど温度に敏感ではない舌の下にできるスペースに、熱いものを流し込んでいるのだそうです。
(東海大学・高原太郎教授)
「舌を出さないで後退させる練習をすれば、ある程度(熱いものが)飲めるようになる」
猫舌を克服する練習法、その名も「アールタベ~ル法」というものがあるといいます。
(東海大学・高原太郎教授)
「中学の時に『R:アール』と(発音を)習ったでしょ。同じように『アール』っていういと、舌が後ろの方にいく」
つまり、猫舌ではない人と同じ舌の動きになるのです。「アールタベ~ル」って言いながら、熱いものを飲めば、舌の下ではあまり熱さを感じず、飲めるという仕組み。歯ブラシを使えばより簡単です。やり方は、下の歯の裏にあてるように歯ブラシを入れると、舌が自然に上がり、下の歯の裏にスペースができるそう。
実際に「アールタベ~ル法」を試したあんずさん。最初は安全に60℃台のお茶で試してみると…。
(猫舌主婦・あんずさん)
「熱さがじんわり横に広がって、舌先よりも熱くない」
先生によると、飲み物の温度を少しずつ上げながら1週間ほどかけて練習するのがベターとのことでした。
猫舌は改善できることを実証!
その後、猫舌主婦のあんずさんは「アールタベ~ル法」を1週間、自主練習。60℃台からスタートしたお茶の温度を徐々に上げていきました。そしてちょうど1週間後、前回は食べられなかったきつねうどんにチャレンジ!温度は84℃を超えていますが…。
(猫舌主婦・あんずさん)
「すすれる!」
熱いきつねうどんを無事に食べることができました。
暮らしのギモン「ちょいと解決しましょう課」今回の報告、「猫舌は克服できる!舌の先は、熱いものに触れないよう、アールに!また、猫舌さんに優しいお店やアイテムに無理せず頼るのも手!」とのことで、無事に解決しました。
CBCテレビ「チャント!」12月1日放送より