1日10本は食べられる!?大量消費できるおすすめの食べ方をアスパラガス農家に聞いてみた!
今が旬の野菜のひとつ、アスパラガス。この時期は特に柔らかくておいしく食べられます。普段は見ることがないアスパラの栽培方法や、農家だからこそ知っているレシピを聞き込み!『農家の大量消費めし』を、アスパラガスの産地で取材しました。
「えっ…これがアスパラガス?」生い茂る葉には理由があった!
今が旬のアスパラガス。愛知県内では、豊川市や蒲郡市で生産が盛んだと聞きつけ、蒲郡市でアスパラガスの畑を探すも見つかりません。そこで、JAアスパラ担当の杉浦盛一さんに聞き込みをすると…
(JAアスパラ担当・杉浦盛一さん)
「今、(アスパラガスの)部会員が8名。(栽培は)温室ミカンのハウスを再利用して使っている。もしよかったら、ハウス群がありますので」
蒲郡市は温室栽培の盛んな町で、その多くが特産でもある「蒲郡みかん」のハウス。アスパラガスのハウスはとても少なく、初めて来た人が見つけるのは至難の業です。杉浦さんがアスパラガスを栽培しているハウスまで連れて行ってくれました。
アスパラガスハウスに入ると、中は一面大人の背丈より高い茎と、葉が生い茂っています。一見するだけでは、どこにアスパラガスが生えているのかわかりません。
(アスパラ農家・吉田照子さん)
「下見てもらうと、こんな感じではえています。切らずにほうっておくと大きくなる」
「立茎」と呼ばれる栽培方法で、大きいアスパラの部分で栄養を作り、根元から生えてくる小さい新しいアスパラを収穫しています。種から収穫するより収穫期間が延び、より多くのアスパラを収穫することができる方法です。
おいしいアスパラの選び方&収穫時期別のオススメレシピ
さっそく農家の方が集まる集荷場で、アスパラレシピを聞き込み開始。まず出てきたのは、塩コショウでシンプルに味つけをした「バター炒め」。このレシピで1日に10本はアスパラガスを食べられるのだとか。他にも「ベーコン炒め」「ベーコン巻き」「みそ汁」と、簡単なものが多い中、女性農家の吉田さんからはアイデアレシピが出てきました。
(アスパラ農家・吉田照子さん)
「アスパラをちくわに入れて磯部揚げ」
ちくわの穴に、切った生のアスパラを詰め、衣をつけて揚げるだけ。少し塩を入れるとアスパラとの相性もいいとのことでした。
蒲郡市内の産直へ行くと、アスパラガスの特設コーナーができていました。おうちもアスパラ農家だという「グリーンセンター蒲郡」のスタッフさんからはこんなレシピが…
(グリーンセンター蒲郡・嶋田さん)
「春芽は根元まで柔らかいので塩ゆで、夏芽はちょっと固くなってくるのでガーリックソテー」
アスパラは収穫時期によって食べ方を変えると、よりおいしく楽しめるのだとか。 新鮮なアスパラの選び方にもポイントがあります。アスパラ農家歴11年の尾﨑さんに聞きました。
(アスパラ農家・尾﨑健介さん)
「穂先がしまっている感じ。キュッとなっているのがいいアスパラ」
しっかり見るとわかるポイントなので、気にして買ってみるとおいしいアスパラに出会えそうです。
パンにもごはんにも合う!斬新な保存法も必見
調理してくれるのは、新鮮なアスパラの見分け方を教えてくれた尾﨑さんです。
まずは下準備です。下半分の皮をピーラーでむいたら、フライパンに少量の水を入れ、大きめにカットしたアスパラを並べます。軽く塩を振って蓋をし、約1~3分色が変わるまで蒸し焼きに。
下準備したアスパラで最初に作るのは、炊き込みご飯。米2合に醬油大さじ2、ツナ缶1缶を混ぜずに投入して、ごはんを先に炊きます。
(アスパラ農家・尾﨑健介さん)
「(Qごはんを先に炊いちゃう?)後で混ぜます。食感が命なんで。アスパラの食感を最大限生かすには、完成の直前に入れる」
ごはんが炊けたら、細かく切った蒸し焼きアスパラを入れて「アスパラとツナの炊き込みご飯」の完成です。
続いては、家でお子さんに作るというお手軽メニュー。食パンにマヨネーズを適量塗り、蒸し焼きしたアスパラを数本大胆に置いてチーズを乗せたら、オーブントースターで焦げ目がつくまで焼くだけです。
(アスパラ農家・尾﨑健介さん)
「時間がないけど、アスパラが食べたくてしょうがないって時に食べる」
ちなみに、アスパラをすぐ使わない際は、コップなどに水を入れ、根元を立てた状態で保存すると1週間程度は保存が可能だそう!
今が旬のアスパラガスで、皆さんも作ってみてはいかがでしょうか?
CBCテレビ「チャント!」5月9日放送より