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深夜0時に響く「うにょ~い」の掛け声… 神輿をバトンパスする男たち?! 岐阜県・神戸町の「神戸山王まつり」

深夜0時に響く「うにょ~い」の掛け声… 神輿をバトンパスする男たち?! 岐阜県・神戸町の「神戸山王まつり」
CBCテレビ:画像『チャント!』

燃え盛る炎の中を走り、神輿をバトンパス。深夜0時に祭りに男たちのアツい思いが炸裂する、岐阜県・安八郡神戸町の「神戸(ごうど)山王まつり」。今回は、親子三世代で祭りに参加する男たちを、タレントの寺坂頼我くん(以下、寺坂くん)が取材しました。

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リレー形式で神輿をバトンパスする「朝渡り」とは

CBCテレビ:画像『チャント!』

岐阜県・神戸町の「日?神社」で行われる「神戸山王まつり」は、約1200年前から続く、五穀豊穣を祈願する祭り。特徴は、深夜0時にスタートする「朝渡り」と呼ばれる神事です。

「朝渡り」は、町ごとに異なる7つの神輿を「日?神社」から約400m離れた「御旅所(おたびしょ)」に奉納します。道中、神輿の担ぎ手は、リレー方式で5回入れ替わります。その動きの複雑さから、「神戸町役場」が練習動画を制作するほど。7つある神輿のうち、最後に出発する「日?三宮神輿」は、担ぎ手としての役割と共に、祭主の護衛も担うとのこと。

(日?三宮神輿・大角聖さん)
「毎年、祭主は各区から選ばれる。(今年は)地元の先輩が祭主。普段に増して『ちゃんとやろう!』」

祭りの重役「祭主」は、神輿出発の合図を司る唯一無二の人物です。祭主の一礼を合図に、一つ目の神輿が走り出すため、神輿出発を待ちわびる男たちによって、もみくちゃにされてしまいます。

(日?三宮神輿・大角聖さん)
「今年選ばれた祭主が『もみくちゃにされたくない!』と言っているので、じゃあ私たちがどうやったら護衛できるか。僕が子どもの頃、父親が一生懸命に祭主の護衛をしていた。忘れられない、あの姿は」

祭主に指一本触れさせない! 親子で継承する護衛

CBCテレビ:画像『チャント!』

「日?三宮神輿」のリーダー的存在・大角聖さんの父・大角輝美さんは、祭り歴70年以上の超ベテランです。

(大角さんの父・大角輝美さん)
「護衛する時は、祭主の前に色んな人が出入りする。その人たちをうまいこと怒らせないように、いかに怒らせないようにさばいていくか」

今回は、聖さんの息子・大角観右くんも参加し、三世代で祭りを継承。子どもたちも祭りに参加してもらうことで、伝統を受け継いでいます。

CBCテレビ:画像『チャント!』

23時になり、「日?三宮神輿」が祭主を迎えに出発。ここから約1時間、松明の火を絶やすことなく「日?神社」までの道のりを護衛します。聖さんは、ゆっくり歩く祭主の歩幅に合わせて、列が乱れぬよう指示を出し続けます。

燃え尽きそうな松明で祭主を照らし続け、行列は「日?神社」へ到着。狭い参道を抜けた境内で、遂に祭主が一礼しました。興奮した男たちがひしめく境内で、祭主を護衛する聖さんたちは、祭主を祭主席まで護衛し、守り切ることに成功しました。

「うにょ~い」の掛け声とともに神輿がスタート

CBCテレビ:画像『チャント!』

前半の神輿がスタートし、ラストを飾るのが「日?三宮神輿」です。聖さんは2番目に神輿を受け取り、「丁口(ちょぐち)」と呼ばれるポジションから、担ぎ手の肩を支える「手引き」へとスライドします。約350kmの神輿を、抜群の安定感でバトンパス。最後の見せ場「川渡り」も豪快に駆け抜け、全ての神輿が「御旅所」に到着しました。そして、「うにょ~い」の掛け声とともに、名物の「うねり」で祭りが締めくくられました。

(大角さんの父・大角輝美さん)
「子どもたちみんな、一生懸命やってくれた。感無量」

親から子へ、次世代に受け継がれる「神戸山王まつり」。寺坂くんは、親子三世代で挑んだ聖さんを「OMATSURIちゃん」に選びました。

(日?三宮神輿・大角聖さん)
「先代たちはすごいことやってきた。次の世代へ、子どもたちや息子にもバトンタッチできるように頑張ろうと思った」

聖さんの手形が、法被に刻まれました。

CBCテレビ「チャント!」5月22日放送より

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