冷たいを超えて痛い!?真冬の長良川にふんどし姿で入水する岐阜市の奇祭「池ノ上禊祭」で見た親子の絆!

2023年12月20日(水)放送
冷たいを超えて痛い!?真冬の長良川にふんどし姿で入水する岐阜市の奇祭「池ノ上禊祭」で見た親子の絆!

男たちが、ハチマキにふんどし姿で極寒の長良川に突入!岐阜市が誇る冬の奇祭「池ノ上禊祭」です。一見ハチャメチャな祭りに見えますが、そこには親子の絆や、国境を越えた交流など、様々な物語が!そんなお祭りで、タレントの寺坂頼我くん(以下、寺坂くん)が、最もアツい「OMATSURIちゃん」を探しました。

大飢饉を鎮めるために始まった歴史ある「池ノ上禊祭」

CBCテレビ:画像『チャント!』

2023年12月9日に岐阜市池ノ上町の葛懸神社(かつらがけじんじゃ)で開催された「池ノ上禊祭」。その目玉は、ふんどし姿の男たちが12月の長良川に入る「禊(みそぎ)」!600年もの間、池ノ上の地に根付く伝統あるお祭りです。祭り歴40年以上という男性に話を聞くと…。

(葛懸神社氏子総代・北川義行さん)
「(Q祭りのきっかけは?)応永の大飢饉という飢饉があって、その飢饉を鎮めるためという説はある…」

極寒の長良川で身も心も清めて穢れを払い、「家内安全」や「無病息災」を祈ります。そんな「冬の奇祭」には、一般参加者も。今年の一般参加者は約30人おり、およそ半数は県外から参加しています。中には、今回が初参加だという日本に来て19年のアメリカ人、ジャーさん(39歳)も!青少年の支援を行うセンターで働く傍ら、度々日本のお祭りに参加!この日は家族3人で神奈川県からやってきました。

CBCテレビ:画像『チャント!』

(神奈川県在住・ジャーさん)
「(Qなんで参加しようと思った?)面白そう。冬が好き!寒いが好き!」

この祭りを「Ice River Festival」というキーワードで検索し、見つけたそうです。

祢宜と子祢宜!祭りをけん引する北川さん親子

CBCテレビ:画像『チャント!』

午後3時、裸男たちが長良川に向かって出発する中、突如赤いふんどし姿の男性が胴上げされます。祭りに欠かせない「祢宜(ねぎ)」を務める北川高志さん(46歳)です。禊の儀式はもちろん、様々な神事を主催します。

(祢宜・北川高志さん)
「子祢宜と祢宜いう形で、親子でやりたいなという思いがあって」

子どもたちの代表「子祢宜(こねぎ)」は、高志さんの息子・恵多くん(11歳)が務めます。

(子祢宜・北川恵多くん)
「あれかな?地元のお祭りだから、一回くらいはやってみたいなとは思っていたんですけど、まあ長年の祭りなんでね。一回はやらんとって思ってます」

しっかり者の恵多くんを先頭に、総勢100人以上の行列が目指すのは、冬の長良川!出発から約20分、裸男たちが禊場に到着。まずは子どもたちの禊です。先陣を切るのは子祢宜の恵多くん!大勢の人が見守る中、禊が始まります。水温10.7度の中、肩までしっかりと浸かった恵多くんに惜しみない拍手が贈られました。

CBCテレビ:画像『チャント!』

子どもたちの後は、一般参加者を含めた大人の出番!子祢宜同様、大人組は祢宜が先陣を切ります。池ノ上の代表として、そして1人の父親として、その役割を全うした北川高志さんが陸に上がると、他の大人たちも後に続きました。

夜の禊はさらに過酷!息子が見守る中、大役を果たす

CBCテレビ:画像『チャント!』

大役を務めた祢宜の北川高志さんに心境を尋ねました。

(祢宜・北川高志さん)
「とにかくホッとしてます。あとは子どもががんばってやってくれてるのを見られて、ちょっと感動するくらいでした」

(子祢宜・北川恵多くん)
「大人の正念場は夜だけどね」

実はこの祭り、町内の氏子たち関係者のみ夜にも禊を行います。午後8時、「大人の正念場」が始まりました。夜は祢宜に加えて、副祢宜も赤のふんどしを締めて川の中へ!日も沈み切った長良川は昼とは比べ物にならない冷たさです。さらに、夜の禊は指示があるまで肩まで水に浸かったまま耐えなければなりません。

北川高志さんは息子・恵多くんが見守る中、祢宜として誰よりも深く水に浸かり、身と心を清めます。神社に戻ると、祢宜と副祢宜を称える胴上げが行われました。

CBCテレビ:画像『チャント!』

(子祢宜・北川恵多くん)
「(Qお父さんが頑張っているところ見てどうだった?)おれもいつかこうなるんだ」

(祢宜・北川高志さん)
「2人でがんばろうって言ってね、始めたもんな。ありがとね」

年内最後のOMATSURIちゃん。今年最後に手形をもらうベストオブOMATSURIちゃんは、北川さん親子!冷たい川に打ち勝った、親子の熱い思いの詰まった手形が刻まれました。

CBCテレビ「チャント!」12月20日放送より

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