その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている！　その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCアナウンサー2年目の松本道弥アナが全力で調査します。

今回は、人気の観光スポット“御在所岳”でも知られる『三重・菰野町』で、『福村家のカレーうどん』を調査！　暑い中、カレーうどん愛を熱く語る町の皆さん。菰野町民にとっては『カレーうどん＝福村家』のようで、スパイスと出汁がきいた大人の味が評判のいつも混みあっている人気店だとか。

松本アナが店に向かうと、大通りでひと際目をひく、黄色い看板が目印の『福村家』を発見！　創業から30年以上、現在は2代目となる店主が作るカレーうどんを目当てに、連日多くのお客さんが訪れています。

早速運ばれてきた『カレーうどん（880円）』。まずは「いい香りがします」と香りからおいしさを伝える松本アナ。そして一口、「まずはとろみがすごいですね。スパイスもきいています。麺にカレーがまとわりついて一体化していますね。麺もモチモチで、出汁の香りが直で口の中で広がりますね」と大絶賛。さらに「ご飯にかけても、おいしそう」と言う松本アナに、「最後に、余ったルーの中にご飯を入れて食べていただくと二度おいしい」と、ご主人も力を込めてオススメしてくれました。

『美味さ』の秘密は、鶏ガラベースの動物系と、カツオベースの魚介系のダブルスープ。 そこに10種類以上のスパイスを配合し、少しパンチのある辛めに仕上げた秘伝のカレールーを溶かしこみ、しっかりととろみをつけたスープに仕上げます。そして、麺は3日間かけて仕込む自家製麺。モチモチっとした食感がカレーとの相性抜群です。

他のうどんのメニューも豊富にありますが、8～9割のお客さんが迷いなくカレーうどんを注文。ここまで菰野町民をとりこにしている味が、どのようにして生まれたのかというと、今から30年程前、ご主人が小学生の頃の話に遡ります。 その頃、名古屋においしいカレーうどん店があり、そこへ毎週末行って食べるのが家族の習慣だったとか。ご主人のお父さんは全く異業種だったにもかかわらず、地元で大好きなカレーうどんを広めたいとその店の許可をもらい、職人を3名引き抜いて開業しました。とはいえ、当初は注文する人は少なく、1年くらい経ってから徐々に人から人へとクチコミで広がり、いまや多くの人が注文する人気のカレーうどんとなったのです。

「父親がこの土地で広めたかった味なので、何とか守り抜いていきたい。カレーうどんで勝負する」と改めて自身を鼓舞したご主人。 松本アナは締めのご飯もいただき、きれいに完食！大満足なのでした。

（8月12日(金)　CBCテレビ「チャント！」より）