12日午後、CBCテレビ『ちょい足し』に、お笑いトリオ・ハナコの岡部大さんが出演。ロケ先で“たまたま”の出来事が偶然4つ重なり、至高の一杯にたどりつくという場面がありました。

番組で和田さんは、愛知県豊田市稲武地区にあるバス停「どんぐりの湯前」発の路線バスに乗り、県境を越えて長野県根羽（ねば）村へ。終点「根羽」まで行き、そこからさらに先の奥地を旅のエリアとして『ちょい足し』することで、テレビなどで紹介されていない魅力的なスポットが見つかるかどうかを検証しました。

番組では、三重県伊賀市の上野市駅から出ている路線バスで終点「諏訪下出」まで行き、そこから先の奥地を旅のエリアとして『ちょい足し』することで、テレビなどで紹介されていない魅力的なスポットが見つかるかどうかを検証しました。

バスの中で居合わせた、諏訪下出が地元だという女子高校生から「お米が特産品です」と聞いた岡部さん。車内で早速貴重な情報をゲットし、到着した終点からすぐの所では『きど養鶏園』を発見。旅のスタートは順調…かと思いきや、養鶏場に向かって歩き始めた岡部さんにスタッフから「ちょっと戻ることになりますね、そっちは終点より前です」との指摘が。

岡部さんはきょとんとした表情を浮かべ、「そんな厳密なルール（笑）。ちゃんとあったんだ。あそこには行けないって事なんですね」と苦笑。終点の先を行くというルールを厳密に守ったため養鶏場には入れず。後日取材すると、この場所で鶏を放し飼いしているそうで『山のたまご』として販売。自動販売機もありました。

卵好きだという岡部さん、肩を落としつつも歩みを進めると、かなり遠方で農作業中の人たちを見つけ、何を作っているのか大声で尋ねました。すると「この地区で買ってもらうんやったら一番おいしいお米って評判の伊賀米！」との答えが農地に響き渡り、すぐにやって来た代表の方が「食べて下さい、お金はいいです。おいしかったらまた電話下さい」と、プレゼントして下さるという幸運を引き当てました。

岡部さんが「お米大好きなんですよ！」とお礼を伝えると、さらに「ここから上がって行ったら『長谷園』っていう伊賀焼の有名なお店があって、そこに行くとご飯がおいしく炊ける土鍋があるんです」との新たな情報が。「それで炊いたら最高ですね」岡部さんに次なる目標ができました。

一気に山を越えて、街なかに出ると、代表に教えてもらった『長谷園』を発見。創業190年で、長谷園16連房登り窯は国の有形文化財に指定。この地は古くから良質な土が取れて伊賀焼の産地として栄え、現在も窯元など約30軒があるそうです。

岡部さんは店内で背中のリュックに入れていた5キロの米袋を取り出し、「たまたまおじさんからお米をいただいてて…」店の人に恐る恐る伝えると、「よかったら炊きましょうか？」と特別に炊いていただけることに。

人気の土鍋『かまどさん』の蓋を開けると「うわ～！いいにおい、つやっつやです。つぶがピン立ちですよ、シャキっと立ってる！」とテンション爆上がり。

「いただきます。（食べて…）うまっ！モッチモチ！めっちゃおいしい」ご飯をものすごい勢いでかきこむ岡部さんに、店の人が「まだたくさん食べられそうですか？よかったら味変で卵かけご飯なんていかがでしょう？」

卵と聞いてピンときた岡部さん。「卵かけご飯…その卵って『山のたまご』です？」すると「あっそうです、きど養鶏園さんのところのです」。なんと、バス終点の“手前”からしか行く事が出来ず、訪問を断念したあの養鶏場の卵と、巡り巡って奇跡の初対面を果たしたのです

岡部さんは卵を割るなり、頭を抱えるようにして「参ったな…絶対においしいじゃないですか（笑）。見て下さい、白身の弾力すごいんですよ」。確かに黄身はもちろんの事、白身まで重力に逆らうかのように盛り上がっていました。

「うまい！やっぱり黄身が濃いですね、卵の味がしっかりします。あま～い！」と“伊賀米×山のたまご”の卵かけご飯を大絶賛の岡部さん。

たまたま女子高校生にお米が名産と聞いて、たまたま畑にいたおじさんから伊賀米をいただいて、たまたま長谷園さんが土鍋でお米を炊いてくださって、たまたま手に入らなかった“山のたまご”が食べられることになるという、この上ない引きの強さを見せたのでした。

（2月12日（土）午後5時放送 CBCテレビ『ちょい足し』より）