下痢・便秘・お腹の張り お腹のトラブルの原因は「小腸」にアリ!

2020年5月24日(日)放送 【第407回】
下痢・便秘・お腹の張り お腹のトラブルの原因は「小腸」にアリ!

サマリーSummary

ゲンキスチューデント:トラウデン直美
ゲンキリサーチャー:ハマカーン
ドクター:江田証
繰り返す下痢や便秘、お腹の張りなどに困っていませんか?実は、近年「小腸」がお腹のトラブルの原因である事が分かってきました。そこで今回は、小腸について徹底リサーチ。自宅でできるお腹のトラブル予防法もご紹介します。

小腸とは?

小腸とは、胃と大腸の間にある1本の消化管に包まれた1つの臓器。胃から送られてきた消化物をさらに細かく分解し、約5~8時間かけて身体に必要な栄養を吸収します。体の中で最も長い臓器でもあり、日本人の平均の長さは約6~8mあります。

お腹のトラブルの原因!?小腸の病気「SIBO」

SIBOとは、「Small Intestinal Bacterial Overgrowth」の略。日本語にすると「小腸内細菌増殖症」という意味で、小腸内に腸内細菌が過剰発生する病気です。そもそも腸内細菌は、大腸で食べ物を分解してくれるなど、私たちの身体になくてはならない存在。しかし、健康な人の場合、腸内細菌はそのほとんどが大腸にいて、小腸にはほとんどいません。小腸に腸内細菌が増殖すると、たとえ善玉菌であってもお腹のトラブルにつながります。

あなたは大丈夫?「SIBO」チェック

下記に当てはまる項目が多いほど、SIBOの可能性が高くなります。

<SIBOチェック>
・少ししか食べてなくてもお腹が張る
・下痢気味または便秘気味
・頻繁に腹痛がある
・おならがよく出る
・お腹がよくギュルルルと鳴る

小腸に細菌が増殖する病気「SIBO」の原因

・ストレス
ストレスを受けると、小腸が食べ物を移動させる機能が低下。食物が小腸の中にいる時間が長くなっていまいます。すると、その食べ物が小腸内の細菌のエサとなり細菌が増殖。ガスを大量発生させ、お腹のトラブルを引き起こします。

・ヨーグルトに含まれる糖質
お腹に良いとされるヨーグルトは、お腹に不調がない人には効果的です。しかし、便秘・下痢・お腹の張りなどで悩んでいる人の場合、ヨーグルトに含まれる糖質(二糖類)が細菌のエサとなり、小腸内の細菌やガスを増やしてしまいます。他にも、パスタ・パン・リンゴ・タマネギ・納豆・ニンニクなどに含まれる糖質はガスを発生させやすいので要注意。一方、お米の糖質(多糖類)は、小腸でガスを発生させにくい性質を持っています。そのため、お腹のトラブルに悩んでいる方は、パンよりもお米を選択するのがオススメです。

お腹の不調とオサラバ!今すぐできる「SIBO」予防法

・食事の前に歯を磨く
口の中にはたくさんの細菌が潜んでいて、なかには小腸内でガスを出す種類の細菌も存在します。食事前に歯を磨く事で細菌が小腸へ侵入するのを防げるため、SIBOの予防につながります。

・適度に立つ
胆のうから分泌される胆汁には、小腸内の細菌の増殖を抑える働きがあります。立つ事で胆のうの収縮がスムーズになり胆汁の分泌量が増加するので、座りっぱなしの方は1時間に1度は立つようにしましょう。

・腹巻きをする
お腹を温める事で血流が良くなり小腸の粘液が増加します。すると、小腸の働きを活発にする事ができます。また、温かい飲み物でお腹を温めるのも効果的です。

・Jさすり
小腸に刺激を与える事で運動機能が向上。食べ物をスムーズに大腸まで移動させる事ができ、小腸内に細菌を発生させにくくします。

<Jさすりのやり方>
▼おへその左上5cmから右下にかけてJを描くようにさする
※お腹が少しへこむ程度の強さで行いましょう。
▼朝晩5回ずつ行う

・ウォーキング
小腸や大腸を動かす筋肉(骨盤底筋)が弱まると、便やガスが小腸に停滞します。軽いジョギングやウォーキングには、腸を支える筋肉を刺激し活性化させる効果が期待できます。
今の時期は、3密を避けて行いましょう。

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