山田久志氏が貧竜打線に警鐘 「まだ4月なんて言ってられない。手を打たないといけない時期にきている」

山田久志氏が貧竜打線に警鐘 「まだ4月なんて言ってられない。手を打たないといけない時期にきている」

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を見られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
14試合を終えてチーム本塁打数はわずか1本。得点力もリーグワースト・・・。もはや強竜打線ならぬ貧竜打線と化した由々しき事態の最中において4月11日の放送で共有したいトピックスは、『ドラゴンズ浮上のカギは!?』をテーマに語られた山田久志さんによるレジェンド提言である。上肢のコンディショニング不良のため登録抹消となったビシエド選手を除いては、ほぼ開幕と変わらぬスタメンオーダーで戦う現状において山田さんの見解とは!?
まずは最近一週間(4月4日から10日)の試合の中から山田さんが2つのポイントを挙げて解説。“山田視点”が最初に捉えたのは「3対7」で敗れた6日のベイスターズ戦。連敗ストップを託されたエース大野雄大投手がまさかの結果となった試合から・・・

山田視点・其の一『大野雄のピッチャー心理』

「サンデードラゴンズ」©CBCテレビ

2連敗で迎えた6日のベイスターズ戦は絶対的エース大野雄大が先発。この試合は序盤からレフト根尾昂選手の強肩を生かした本塁封殺やビシエド選手の好守備でエースを盛り立てていたのだが、大野雄は満塁ホームランを浴びるなど5失点。山田さんは『大野雄のピッチャー心理』から敗因を分析した。

山田氏:こういう(バックが好守備で盛り立てていた)場合、大野雄クラスは絶対に抑えないといけないという心理が強くなってしまう。そして、満塁本塁打を打たれた場面は1点リードされていましたよね。これ以上点を与えてしまうとこのゲームは苦しくなるという気持ちが強すぎてホームランという結果に繋がっていったのだと私には見えました

山田視点・其の二『木下拓らしくない』

「サンデードラゴンズ」©CBCテレビ

次に山田さんが挙げたのは「1対3」で敗れた4日のタイガース戦。4回表に相手のミスで同点に追いつき、なおも1死満塁のチャンスで打席に立ったのは木下拓哉選手。しかし、木下拓は外角低めのボール球に手を出し結果はダブルプレー。山田さんは勝ち越し点を奪えなかったこの場面を振り返り、結果ではなく内容を求めていた。

山田氏:キャッチャーというポジションの木下拓は非常にバッティングでいいものを持っている。配球の読みもかなりできると思うのですが、併殺打を打った球は見送ればボールだった。私は打ちにいくことは全然悪いことではないと思っています。ただ併殺打を打ったボールは待っていたボールだったのか。そこなんです。打ちにいくならもう少しゾーンを(高めに)上げてほしかった。高めのボールを打ってこの結果だったのであれば、私は何も文句を言いません!

山田氏の提言「手を打たないといけない時期にきている」

「サンデードラゴンズ」©CBCテレビ

ではここからが本題。10日終了時のドラゴンズのチーム打率2割2分1厘と得点圏打率1割9分5厘はいずれもリーグ5位。放送前日の10日、スワローズ戦のスタメンオーダーを見ると、4番・福田永将選手を除いては同じメンバーで構成されていた(打順は異なる)。ここで議題に挙がったのは「主力の奮起を待つのか、それとも入れ替えを実行するのか」―。山田さんはこの議題に一刀両断を下したのである。

山田氏:まだ4月とは言えません! 11日の試合を終えて対戦カードは一回りですよね。監督というのは「このメンバーで今シーズンをスタートする」と決めたら簡単には変えられないんですよ。一回りまでは我慢をするでしょうが、次のカードからは手を打たないといけない時期にきていると私は見ていますね。どういうふうに刺激を与えるのかといったら、ファームから選手を上げてくるのか、それともスタメンの選手を入れ替えるのか。いろいろやり方はあるでしょうね

攻撃陣のテコ入れはファーム組か!?

「サンデードラゴンズ」よりアリエル・マルティネス選手©CBCテレビ

 攻撃陣のテコ入れとして大いに期待が持てるのは2軍でアピールをするファーム組である。走攻守が揃ったルーキー三好大倫選手は4日のホークス戦でプロ初ホームラン。プロ15年目のベテラン堂上直倫選手は7日のタイガース戦で2本のタイムリーを含む4安打2打点の大活躍をみせた。また、9日のバファローズ戦では今季初実戦となったアリエル・マルティネス選手がナゴヤ球場のバックスクリーンに運ぶホームランを放った。3人の活躍を映像で見た山田さんは「みんな元気そうだし、どんどん(1軍に)上げてきたらどうだろう」と昇格に太鼓判を押した。「やっぱり(チーム内に)競争意識がないと。(レギュラーが)自分は大丈夫なんだと思ったらダメだからね。やっぱり危機感を持たないと」とチームの活性化を促すうえでも必要性を説いていた。

イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。「解説者・吉見さんの精神論が聞ける今季が楽しみ!!」

「サンデードラゴンズ」©CBCテレビ

今週のサンドラを観た感想・・・。山田さんの提言より一足早く、与田剛監督は11日のスワローズ戦からスタメンをマイナーチェンジ。京田陽太選手に代わって「2番・ショート」でスタメン出場をはたした三ツ俣大樹選手が3打数2安打の活躍。三ツ俣選手が3回裏に成功させた送りバントが先制点につながり与田監督の采配が見事に的中!! 山田さんの激励を受けた木下拓選手が放った今季1号ソロが決勝点となり、サンドラの流れを汲んでいるかのような展開には驚きでした。
とはいえ、11日の試合も「2対1」のロースコア。やはり打線はもっと活発になってもらいたいものです。堂上選手の長打力とトップクラスの守備力は2軍で持て余していてはもったいない! 1軍に必要不可欠な選手なので明日にでも、早期昇格を願います!! 三好選手の若い力がチームにどんな化学反応を起こすのか見てみたい! 三好選手も早期昇格を願います!! そして、ビシエド選手を欠いた打線にはアリエル、あなたも必要です。今すぐ1軍に合流してください。お願いします。

「サンデードラゴンズ」よりライデル・マルティネス投手©CBCテレビ

貧打が叫ばれる中ではありますが、我がドラゴンズは5勝6敗3分の借金1。健闘していると前向きにとらえたいところではありますが、4ゲーム差を追いかける首位のタイガースが貯金7を稼いでおり、うかうかしていると追いかけるのが苦しくなってしまう気も・・・。レジェンド山田さんが言われるように与田監督には積極的に“動く”采配で打線の現状打破と首位追随を期待します!! 最後に、冒頭で貧竜打線などと書いてしまい竜党の皆様大変失礼いたしました。

(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年、昨日中学生の一人息子が放った人生初のホームランを目の当たりにし、幸せの絶頂期にいる竜党のアラフォー馬鹿親父)

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