パリ五輪「聖火トーチの中身」は愛知県産!CBC若狭アナが驚きの技術を“一人リレー生実況”!
TBS系朝の情報番組『THE TIME,』の中継コーナーに、CBCテレビの若狭敬一アナウンサーが登場。愛知県から、パリ五輪・パラリンピックで使用する「聖火トーチ」を紹介しました。
日本の技術がパリ五輪を支える!2大会連続の採用!
若狭アナが訪れたのは豊川市の「新富士バーナー」本社工場。若狭アナは、ドリフターズの仲本工事さんを思わせる体操服姿「若本工事」に扮し、聖火トーチを持っての登場です。
新富士バーナーはコンロやランタンなどを作る会社ですが、その高い技術を生かし、パリ五輪の聖火リレーでランナーが掲げる聖火トーチの中身“燃焼部とガスボンベ”を開発・製造しています。新富士バーナーの技術が採用されるのは、2021年の東京五輪に続き、2大会連続です。
まずは、外側を外して中身が見える状態にしたトーチの前に走り込んできた若狭アナ。着火してもらうと、きれいな炎が。「上(の炎が点いた部分)が燃焼部、下の細長い部分がガスボンベです」とトーチの内部構造を伝えます。
次のテーブルでは、聖火トーチのデザインを紹介。「前回の東京大会が桜をモチーフにしたトーチ。今回のパリ大会は、上がエッフェル塔、下がセーヌ川、(その間の)デコボコした部分は水面をイメージしているそうです。新富士バーナーが作っているのは中身!外側はフランスの会社が作っていますので、日仏合作です!今回は、約2000本を作っています」と実況します。
雨・風に強い聖火の秘密は「プラチナ」!
次のテーブルで待っていたのは、開発部部長の山本洋平さん。若狭アナは「何といっても聖火は消えてはいけません!雨・風に強くなければいけない!その核心部分、秘密を教えてください!」と、新富士バーナーの技術に迫ります。
山本さんによると「秘密は、種火となるプラチナにあります」とのこと!若狭アナは燃焼部の先端をカメラに見せながら「先端部分はザルのような網目状になっていて、これが高級金属のプラチナです!プラチナは、熱し続けるとなかなか消えないという性質を持っています。イメージするなら、焚火での炎を上げない炭のような状態。ずっとオレンジでキープしてくれる感じです。だから風にも強い!」と伝えます。
若狭アナは、ガスの火と、プラチナの種火に、それぞれ扇風機の風を当てる実験を敢行。ガスの火は扇風機の風で大きく揺らぎ、若狭アナが息を吹きかけると消えてしましました。しかし、プラチナの種火は風を当てても、息を吹きかけても全く消えません!若狭アナは「トーチの中に水滴が落ちてきても、プラチナの高温により、必ず蒸発します!」と、図解で雨に強い理由も付け加えます。
最後に若狭アナはトーチの先端のスリットを見せ、「立った状態で動かないと炎は上を向いていますが、走ると横になびくのも注目ポイントです!」と紹介。聖火トーチに注がれた技術の数々を、時間の許す限り生実況しました。
若狭アナは新富士バーナーの皆さんとカメラに手を振り、「いよいよ今週末に始まるパリ五輪ですが、聖火リレーにもぜひ注目いただき、愛知のものづくりの技術を思い出してください!」と呼びかけました。
(7月22日(月)放送TBS系『THE TIME,』より)