今年のサンマはスリム?過去最低の不漁、カギは黒潮の勢い

今年8月から10月までに全国で水揚げされたサンマは8,796トンで、昨年の同じ時期から8割減りました。この期間の水揚げ量としては、記録が残る1989年以降で過去最低です。 11月5日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、ジャーナリストの北辻利寿さんに、不漁の背景について伺いました。
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宮部和裕アナウンサーは、今年の貴重なサンマをすでに味わったといいます。
宮部「割とスリムな感じだからこそ、ありがたくいただきました」
北辻「スリムっていう言葉は美しいけど、なんか痩せてましたよね」
宮部「言い方に気をつかいました。正直に」
北辻さんも「待ってました!」とばかりにサンマを買いに走りましたが、小ぶりで、大好きなハラワタの部分も痩せ細っていたそうです。
昨年はサンマが10年ぶりの豊漁に沸き、食卓に戻ってきていました。北辻さんが自身の取材メモを調べたところ、史上最低とされたのは、2022年の1万8000トン。今年はおよそ8,800トンにとどまります。
北辻「本当に史上最低って言われたのを下回ってるわけだから、いかに今年サンマの取れ高が少ないかっていうことですよね」
昨年の豊漁に答えあり
宮部「気候、海流さまざま言われますが、これほどまでに変わるんですね」
北辻「去年の豊漁の理由の裏返しを考えると、今年ダメな理由が見えてくるんです」
昨年の豊漁は、太平洋側を流れる黒潮の大蛇行が早めに終わったことで起こりました。大蛇行が終わると沖合の海水温が下がり、プランクトンが増えます。餌が豊富になり、サンマがたくさん取れたのです。
ところが今年は、再び黒潮の勢いが強まっています。餌を多く含む親潮が黒潮に押されることで、サンマの餌が少なくなり、取れないのではないかという分析もあります。
取りすぎにも注意
宮部「人間が取ってありがたく食すものですから取りすぎてもいけませんし、貴重になるほどそういった恐れもありますよね」
この点では、中国や台湾などの外国船が先に取ってしまうのではないかと、かねてから言われてきました。今回もその声が上がっています。
北辻「他国のことだけではなくて、やはり日本も気をつけていかなくちゃいけない。そういう意味では、あまり小ぶりの時はちょっと我慢して取らないとか、そういうことも必要になるのかもしれませんね」
自然の恵みをいただく
海流の変化によって、北日本でこれまで水揚げされなかったおいしい魚を新たな時期に味わえるという、考え方の転換もあると宮部は言います。
宮部「それをいただくからこそ、かえってやっぱり『サンマは目黒に限るな』というぐらい、サンマおいしいなというのが改めて、貴重になればなるほど感じるんですよね」
11月に入り、サンマの季節も終わりに近づいています。
北辻「こうしたニュースに触れると、やはり私たち自然の恵みっていうんですか、それをいただいて生きてるなってことを痛感しますよね」
宮部「逆らわずおいしく、でもいただきたい。そんなサンマです」
(minto)
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