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本当は『七つ墓村』だった?松原タニシが見比べた新旧『八つ墓村』

本当は『七つ墓村』だった?松原タニシが見比べた新旧『八つ墓村』

松原タニシが、2026年公開の令和版と1977年版の『八つ墓村』を見比べました。過去の映画版も調べてみると、作品ごとにオチがまったく違うそうです。9月29日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、松原が2つの『八つ墓村』の違いや、『月刊ムー』が特集した伝説について語りました。

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『犬神家の一族』と混同していた

松原が今回見たのは、2026年に松竹から公開された清水崇監督の令和版と、1977年版の『八つ墓村』。令和版では尾上松也さんが金田一耕助を演じています。

実は、松原がこの映画をきちんと見たのは今回が初めて。それまでは『犬神家の一族』や、実際に起きた「津山三十人殺し」の話と混同していたといいます。

松原「ちゃんと見たら『あ、そういう話なんだ』っていうのがわかりまして。面白いな八つ墓村、と思ったわけなんですよね」

祟りか、人間の仕業か

『八つ墓村』は、横溝正史の金田一シリーズの一作。映画は今回で4作目、テレビドラマは7作品あります。過去作を調べた松原が驚いたのは、すべての作品で原作が改変され、オチがまったく違うことでした。

1951年版は片岡千恵蔵さんが金田一耕助を演じ、犯人と激しい格闘を繰り広げるアクション映画のような作品。

1977年版は、野村芳太郎監督が手がけた松竹の作品で、金田一耕助役は渥美清さん。辰弥役はショーケンこと萩原健一さんです。実際に見ると、祟りの扱い方がそもそも異なっていたといいます。

1996年版は市川崑監督、豊川悦司さんが金田一耕助を演じた本格ミステリーです。

松原によると、ミステリーとホラーの違いは「大いなる力」を使うかどうか。ホラーには祟りや呪いが関わり、ミステリーではすべてが人間の仕業になります。

振り向いた村人がお面

令和版は、過去作と比べるとかなりホラー寄り。

松原「やっぱ清水監督むちゃくちゃ怖がらせに来てるわと思いまして」

ただ、1977年版もホラー要素のある作品。村を訪れた8人の落ち武者を村人たちが殺し、その祟りから八つ墓村と呼ばれるようになったという、村の名前の由来となった伝説に大きく重きを置いています。

令和版も同じ松竹の作品で、祟りを重視した内容でした。 

松原「急に村人がグイって振り向いたら、みんなお面かぶってるから、めっちゃ怖いんですよ」

令和版には、8つの墓にお面がかぶせてあるという設定も加わりました。

お面や落人(おちうど)伝説には、『北野誠のおまえら行くな。』や『北野誠のぼくらは心霊探偵団』で調べてきた高知県の「いざなぎ流」や「七人ミサキ」の呪いと共通する部分があるといいます。

『月刊ムー』が注目した七人塚

さらに最新号の『月刊ムー』は、この落人伝説が七人ミサキと関係があるのではないかと特集しています。

1977年版の舞台は、岡山県の県境に近い新見という地域。その伝承を調べると、住み着いた落ち武者を村人たちが殺し、祟りを恐れて塚にしたという七人塚、七人ミサキの伝説が残っているそうです。

これが「七つ墓」と呼ばれていることが、村の公式な記録にも載っているといいます。

岡山に疎開していた横溝正史はこの七人塚を意識していたのではないか、というのがムーの主張です。

松原は『東海道四谷怪談』を例に挙げます。鶴屋南北が、当時の呪いの話をすべてお岩さんに被せて書いたといわれる作品です。

『八つ墓村』も同じように、七人ミサキの七つ墓、落人伝説、津山の事件、埋蔵金の話まで合わせて作られたと、ムーには書かれています。

タイトルを変えた意外な理由

実は横溝正史は当初、7人の落人が祟る『七つ墓村』にするつもりでした。ところが、「墓」が濁って「七つ馬鹿村」と読まれるのを心配したといいます。

そこで「八つ墓なら八つ馬鹿とは言わないだろう」と考え、『八つ墓村』にしたことがインタビュー記事に残っているそうです。

ムーは、そもそも『七つ墓村』にしようとしたこと自体、七人塚が頭にあったからではないかとしています。

いつまでも楽しめる『八つ墓村』

これまで、『北野誠のおまえら行くな。』などで調べてきたことが『八つ墓村』に取り入れられていると気づいた松原。清水監督が、お面を使った村の風習を取り入れて、ホラー寄りにしていることも発見したそうです。

松原「1個見るだけじゃなくて過去のも見たりとか、原作読んだら『あ、こういう人間関係なんだ』とか。そういうの見てみると、いつまでも『八つ墓村』だけで楽しめるなという気がして」

令和版は現在上映中。過去の松竹版も含めて金田一シリーズに興味を持ってもらえたら、これからもずっと楽しめると松原は話します。

松原「犯人も変わったりするんでね。ぜひ今回はどんなオチなのか、その目で確かめてください」
(minto)
 

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