旅行の割引が井戸の修理に?「九州応援割」が熊本にもたらすもの
政府は熊本地震の被災地対策として、キャンセルが相次ぐ観光業界を支えるため、旅行代金を割り引く「九州応援割」を実施する方向です。被災地支援策の原案に盛り込まれたもので、国土交通省が適用エリアや実施時期などを調整しています。決定は今月中になる見通しです。8月20日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、ジャーナリストの北辻利寿さんが、この「九州応援割」の中身と、熊本ならではの事情について解説しました。
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7月28日の午後に起きた熊本地震では、大きな被害が出ました。災害の復旧復興が続く中、未来へ向けた取り組みとして、「九州応援割」の話が進んでいます。
先日、総理官邸で高市早苗総理と熊本県の木村敬知事が面会し、被災地支援の施策を今月いっぱいでまとめることになりました。インフラの復旧や中小企業の支援策などが話し合われ、「九州応援割」はそのうちのひとつです。
被災地付近への旅行代金を割り引く仕組みには、過去にも実績があります。
2016年の熊本地震では、被害が最も大きかった熊本県と大分県が最大7割、残りの九州5県は最大5割の割引率でした。
2024年の能登半島地震でも、北陸3県と新潟県に応援割が適用されています。
暮らしを支える井戸水
被害を受けた観光地や旅館などへの支援に加え、熊本県の内外では地震の影響によるキャンセルも起きています。復旧復興と並行した、九州全体での取り組みです。
応援割による収入は、井戸の修理に充てられるといわれています。熊本では生活用水として井戸水が非常に多く使われているためです。
八代市では現在も全体の3割が井戸水に頼っています。そうした地域の特性から、収入をここに充てようという考えです。
北辻「早めに支援パッケージを決めて、早めに動いてほしいと思います」
ふるさとの神社も被害
被災地への支援では、中日ドラゴンズも先日、ドームで募金活動を行ないました。
熊本県出身の松中信彦コーチは、幼い頃に初詣に行った神社も大変な被害に遭っていたと話しています。
そういったところは観光地であると同時に、九州の人にとってはふるさとの思い出でもあります。暮らしとあわせた復旧復興が欠かせません。
宮部「九州は特に観光という意味でも、九州応援割というところが早々の実現、必要なのかもしれませんね」
自然災害と向き合う夏
さらに熊本地震に続いて起きた千葉の豪雨からも、1週間以上が経ちました。
路上に放置されていた車は、幹線道路では撤去が完了したと伝えられています。一方、狭い生活道路にはまだ車が残ったままです。それだけ今回、都市を襲った豪雨が大きな影響をもたらしたことがわかります。
北辻「熊本地震があり、千葉豪雨があり。この2026年の夏っていうのは、自然災害、これまで非常に私たちが向き合うことになった夏だなという風に実感しますね」
(minto)
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