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給水タイムにCM、ハーフタイムにショー。サッカーW杯の「アメリカ化」

給水タイムにCM、ハーフタイムにショー。サッカーW杯の「アメリカ化」

サッカーのワールドカップ北中米3カ国大会で、日本代表が快進撃を見せています。一方その運営をめぐっては、収益機会を最大化するアメリカ型の手法が顕著になってきました。需要を反映した価格設定によるチケットの高騰やハイドレーションブレーク(給水タイム)、ハーフタイムショーが、競技の流れを損なうのではと懸念されています。6月22日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が、こうした今大会の特徴について解説しました。

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暑さ対策が生む利益

1次リーグF組で順調に勝ち点を積み重ねている日本は、組内3位以上が確定しました。次のスウェーデン戦に負けなければ、2位以内での決勝トーナメント進出が決まります。

今回のワールドカップでは、前半・後半という区切りだけではなく、それぞれの途中にも給水タイムを設定。試合はざっくり4つの時間帯に分かれる形が導入されました。

暑さ対策として始まったこの仕組みですが、休憩時間にCMを打つことで、結果的に広告収入の面で大きなプラスに働いています。

広がるスポーツの商業化

アマチュア選手が集うオリンピックをビジネスにすることには、もともと否定的な見方がありました。それが「CMを打てる、ビジネスにしよう」という発想へと転換し、スポンサーがつき、大きく変わっていきました。

こうした流れは、かつてはアメリカが主導していました。しかし最近は、世界的に「スポーツはビジネスだ」という空気が広がっています。

石塚「今回のワールドカップは特にそんな感じがしますよね」

ショーが呼ぶ新たな客

ハーフタイムショーも話題のひとつです。決勝戦ではBTSの出演も予定されるなど、ショーの要素が強くなってきました。

大物アーティストを呼ぶことで、ハーフタイムが本来の15分に収まらず、本末転倒ではないかという指摘もあります。それでも、ショーが見たいからテレビ中継を観るという人は出てきます。

アメリカンフットボールなどもそうで、スポーツにあまり興味のない人もショー目当てで観てしまう。間口が広くなるという見方です。

石塚「今のFIFAの、インファンティーノっていう会長は特にそういう路線が好きだし。トランプ大統領にいきなり平和賞をあげちゃったりする人だから」

増える国、迫る課題

もうひとつの変化が、今大会から48カ国に増えた出場国数です。カーボベルデやキュラソーなど、これまでW杯に縁のなかった国が活躍する場面も生まれました。

それ自体は前向きな変化ですが、その方向性でいくと、これからどこの国が開催できるのかという課題も出てきます。

本来は1カ国で開催するはずだったものが、日韓大会では日本と韓国の2カ国、今大会は3カ国での開催となりました。

すでに次回大会の開催地はスペイン、ポルトガル、モロッコに、その先はサウジアラビアに決まっています。

転機を迎えるW杯

資金力のあるサウジアラビアは開催に意欲的で、スポーツをめぐる人権問題が指摘されるなか、大会をきちんと開催できる国だという点を売りにしたい狙いがあると石塚は指摘します。

他に名乗りを上げる国がないため、そのまま開催地が固まってしまう状況です。

石塚「そっちの課題も出てきますよね、どんどん大きくなっていくとね」

ワールドカップのあり方そのものが、ターニングポイントを迎えているのかもしれません。

石塚「いい悪いは別にして、サッカーがアメフトとか野球に近づきつつありますね」

そして日本の戦いはまだまだ続きます。決勝トーナメント進出に向けたスウェーデン戦は、日本時間26日に行なわれます。
(minto)
 

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