家庭で美しいアジサイを楽しむコツ
本格的な梅雨入りを迎え、しとしとと雨の降る日が多い季節となりました。外出に不便であったり洗濯物が乾かなかったりと、何かと嫌厭されがちなこの時期ですが、雨が降っているからこそ美しく映えるものもあります。そう、アジサイです。6月20日放送のCBCラジオ『石塚元章 ニュースマン!!』では、梅雨にぴったりなアジサイの話題を取り上げました。愛知県農業総合試験場の園芸研究部、主任研究員である服部ひろみさんが、愛知県で開発されたという新しい品種について、家庭でのアジサイの楽しみ方などを解説します。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く花の王国、愛知県
実は「花の王国」と謳われる愛知県。
花の栽培面積や出荷量が日本一であることは、実はあまり知られていません。観賞用の花に関しては1962年以来60年以上にわたって日本一の生産額を誇っており、特に、菊やバラ、洋ランなどの生産は全国トップクラスを占めています。
理由はその気候と立地にありました。
愛知県は渥美半島などを中心として、年間を通じて暖かく日照時間が長いため、花が安定して育ちやすい環境が整っているのです。
また立地の関係上、東西に出しやすいという側面もあります。名古屋市周辺は江戸時代から園芸が盛んであり、大消費地である大都市圏に近いという条件も出荷を後押しする大きな要因となっています。
そんな愛知県ではアジサイの出荷量も日本一。アジサイの産地として名高い愛知県から、このたび新しい品種が生まれました。
一体どんな花なのでしょうか?
手鞠型で八重咲き
アジサイの花びらだと思われているものは、実は「装飾花」とも呼ばれる小さなガクの集まり。新たな品種「ハイドラ愛知1号」の一番の特徴はなんといってもその形。
服部さん「手鞠のような丸いガクが集まって、とてもボリューム感があります」
小さな装飾花が球状に集まってこんもりとした形になる手鞠型、そしてその装飾花が幾重にも重なった華やかで立体感のある八重咲き。これらの品種は近年特に人気とか。
また、色味にはこんな特徴が。
服部さん「ピンクにも青にも綺麗に発色し、その縁取りがとても白くハッキリ出ています」
土の酸性度によって青色やピンク色に変化するのがアジサイの魅力ですが、そこに白の縁取りが加わった今回の新品種。白色との鮮やかなコントラストと重なり合うように咲く八重咲きのボリューム感で、より華やかに見える品種だそう。
広がるアジサイ市場
石塚「今はアジサイがブームですよね」
近年のアジサイは品種改良が進み、多様な色や形の華やかな品種が登場。その結果「梅雨の花」というイメージから脱却して、インテリアやギフトとしての人気が非常に高まっています。
服部さん「母の日のプレゼントも昔はカーネーションが定番でしたが、だいぶアジサイが増えてきていますね。種類もたくさんあって好みに合わせて選ぶことができるので、魅力的なお花だと思います」
今回新たに作られた「ハイドラ1号」も、母の日向けの贈答用として最適なのだとか。今後も同シリーズで違った色味のものを開発していく予定とのことで、人気のくすみカラーなども検討していると服部さん。
出荷開始予定は2027年4月頃とのことなので、まさに来年の母の日のプレゼントに持ってこいなお花です。
アジサイを育てるコツ
さて、そんなアジサイをプレゼントでもらったり家庭用に購入した場合は、どのように手入れをするのが良いのでしょうか?
服部さん「気温が18度以下に下がっていく過程で次の春に向けての花芽ができてくるので、カットするタイミングはだいたいお盆頃です」
アジサイは適切な時期に剪定を行なうことで、翌年も花を咲かせることができます。
ただ咲かせたまま置いておくとだんだん色が変わってくるので、色の変化を楽しみたいという人もいるかもしれません。
服部さん「そういう場合は、ひと枝だけ残しておいて切ると良いですよ」
また、家庭で育てる際は日当たりが良くなりすぎないように注意とのこと。
服部さん「アジサイは水がとても好きなので、少し手間ですが夏の間は朝晩しっかり水をやることが大切です」
せっかくの綺麗なアジサイ、長く美しく楽しみたいですよね。コツを覚えて梅雨のアジサイを楽しんでみませんか?
(吉村)
番組紹介
読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。



