ストレッチだけじゃない!肉離れの予防方法を専門医が解説
3月19日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、スマートクリニック代表で整形外科医の福田誠先生が肉離れの予防について紹介しました。ストレッチだけでは不十分とされる理由や、効果的なウォームアップ方法、季節や年齢による注意点などについて詳しく解説します。聞き手は永岡歩アナウンサーです。
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永岡「予防といえばストレッチというイメージがあるが、それだけで防げるんでしょうか?」
福田「ストレッチは大切ですが、それだけでは足りない部分があります」
筋肉にとって重要なのは、単なる柔らかさではありません。
福田先生は、筋肉をゴムに例えながら、「柔らかくても急に強く引っ張れば切れてしまうことがある」と語ります。
つまり、筋肉も柔軟性に加えて、力を発揮できる状態と、それを適切にコントロールできる状態が揃ってはじめて安全ということです。
大事なのは動的ウォームアップ
筋肉のコンディションは多面的に整える必要があります。では具体的にどうすればいいのでしょうか?
福田先生が挙げたのが「動的ウォームアップ」です。
一般的によく行われる、じっと筋肉を伸ばす「静的ストレッチ」だけでは不十分であり、運動前には身体を動かしながら温めることが重要だといいます。
具体的には、軽いジョギングや足踏みなどの動きを取り入れ、全身の血流を促していきます。
さらに、足だけでなく肩なども含めて大きく身体を動かすことがポイントです。
こうした動きを通じて筋肉が実際に使える状態になり、急な負荷にも対応しやすくなります。
福田先生は、単に柔らかいだけでなく「使える準備ができている筋肉」をつくることが、肉離れ予防の鍵だと繰り返し説明します。
年齢によって異なる危険度
季節的な要因も見逃せません。
福田「冬や今の時期は筋肉が冷えて血流が落ち、硬くなっています」
その結果、身体の反応も鈍くなり、急な動きについていけない状態になりがちです。
この状態でいきなりダッシュやジャンプをすると、肉離れのリスクが一気に高まります。
春先は運動を始めたくなる時期ですが、身体はまだ冬のコンディションにあることを意識する必要があります。
また、年齢による違いも大きいとのこと。
福田「年齢を重ねると筋肉の弾力が落ち、回復も遅くなる」
自身の感覚としても「走った後の回復に1週間ほどかかる」そう。特に注意すべきなのが、昔の感覚のまま動いてしまうこと。
一方でこどもは、骨や筋肉が柔らかく衝撃を吸収しやすいため、大人とは異なるケガの仕方をします。
こどもの骨は柔軟性がありエネルギーを分散できるのに対し、大人は骨が硬いため負荷が筋肉に集中しやすいということです。
NG行動とは
一方で、やってしまいがちなNG行動として挙げられたのが、「準備不足のまま本番に入る」ケースです。
急にやることになり、そのまま全力で動いてしまう状況や、形だけの準備運動で身体が温まっていない状態が多いと指摘しました。
春は身体を動かしたくなる季節。
だからこそ、身体はまだ冬の状態にあるという意識を持ち、焦らず段階的に準備を整えることが大切です。
適切なウォームアップを習慣にすることがケガの予防だけでなく、安心して運動を楽しむ第一歩となるのではないでしょうか?
(ランチョンマット先輩)
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