動画生成AIが実写レベルに。映像制作業界の気になる今後
中国企業が先日公開した動画生成AI 「シーダンス」。そのクオリティの高さに、映像業界がざわついているとのこと。3月1日放送のCBCラジオ『河原崎辰也 いくしかないだろう!』では、ミュージシャンの河原崎辰也と映像監督で俳優の佐野俊輔がAI時代の映像制作について語ります。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くハリウッド並みの映画を30秒で制作
「Seedance(シーダンス)2.0」は、中国IT大手のバイトダンス(ByteDance)が2月に公開したAI動画ジェネレーター。
実写と見間違うほどの高精細な動画を音声付きで自動生成できる一方、人気キャラクターや著名人を無断で登場させた動画がSNS上で拡散されています。
しかし、米ハリウッドでは著作権や肖像権の侵害が懸念され、強く反発する事態に。AIの急速な進化が映像制作の未来とクリエイターの権利保護という課題を改めて突きつけています。
河原崎「ちょっと文章入れるだけでハリウッド映画並みのものが作れちゃう時代が来た」
佐野「写真3枚で30-40秒の映像が簡単に出来ちゃう」
これまでは違和感があった動画生成AIの進化に驚く二人。
河原崎「そのレベルじゃなくなっちゃって。アニメなら『NARUTO』、実写ならブラッド・ピット。これ新作?と思うようなショート動画が流れてくる」
日本でも話題になった高市首相とウルトラマンが戦う動画を観て「映画の予告編や公式動画と見紛うレベルになっている」と河原崎。
河原崎「どうしていくべきか?」
佐野「むずかっ!言えないくらい難しい」
AIはPR活用、人はライブに特化?
映画を手軽に個人で作れる時代、役者にできることは残されているのでしょうか?
役者でもある佐野から返ってきたのは意外な答え。
佐野「(舞台は)僕らがいないと成り立たない。危惧していることはなくて。(むしろ)イメージさせないと、チラシ1枚じゃお客さんが来ない」
制作過程やストーリーのネタバレなど、情報公開がヒットに繋がる昨今。写真や映像は舞台のPRになると佐野。
河原崎「芝居は出来ても絵は下手、とかあるもんね(笑)。人が立ってやるものは慌てる必要がないと」
舞台ならではのライブ感は強みですが、もはやブラッド・ピットが日本語で喋る動画さえも可能に。
河原崎「吹き替えの概念さえなくなる可能性」
逆に河原崎に質問する佐野。
佐野「AIで音楽や歌詞が作れることをどう感じてるんですか?」
河原崎「ライブに関しては僕が演る以外できない。僕の曲は僕が作りたい。自分がやりたくなる熱が高くなるかな」
佐野「『俺がやった方がうまいよ!』って思いますよね」
基準はそれぞれあるはず、と河原崎。
河原崎「世界はこれからAIに管理される状況になる。トランプ大統領がグリーンランドを欲するのはAIの電力冷却のため」
得意の陰謀論がやけに理にかなっていることに苦笑する佐野。
人生経験こそが役者の醍醐味に?
とはいえ、ハリウッドに限らず、役者にとってAIの台頭は死活問題。
佐野「苦しくなってきますよね。アイデアを出し続けるのは本人たち。日本も海外と同じスピード感で法整備をやってほしい」
佐野に俳優を志したきっかけを尋ねる河原崎。
進路決定に悶々としていたイギリス留学中、海外で日本人が活躍していないことを知り、開眼したそう。
母子家庭で新聞配達をしながら、養成所でレッスンを受け、演歌歌手の付き人に。
佐野「トイレ、風呂以外は全部しますね」
主が何を欲しているか、次第に察することができるようになったそう。
AIに絶対成し得ないのは、そうした気遣いや人生そのもの。
紆余曲折の人生経験から得た深みこそ、今後求められるものかも知れません。
(nachtm)
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