なぜ?中国で「指紋認証付き水筒」が人気

今年の夏も熱中症対策として様々なグッズが販売されました。そんな中、中国で話題となっているのが「指紋認証機能付き水筒」です。9月16日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、この話題について光山雄一朗アナウンサーと山本衿奈が取り上げました。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く様々な機能がついた指紋認証付き水筒
中国では年齢に関係なく、通学や通勤の際にマイボトルを持参するのが一般的だそうです。
そんな中で、指紋認証付きの水筒が非常に人気を集めているそうです。
この水筒は登録された指紋により飲み口のロックを解除することで中身を飲むことができます。
価格は通常の水筒よりも高めですが、夏頃からSNSやインターネットを中心に話題となり、大きなヒット商品となっています。
指紋認証に対応した水筒の中には、10人分の指紋を登録できるものや、Bluetoothでスマートフォンと連動して解錠できるタイプ、さらには保護者がこどもが水を飲んだ回数を確認できる機能がついたものなど、多様な製品が登場しているとのことです。
ヒットの背景には深刻な問題が
この商品の人気の背景には、中国国内で起きている食の安全に関する問題や、学校でのいじめ・暴力といった社会問題があります。
例えば、2年前には上海で中学生が同級生のコップに漂白剤を混入し、多くの生徒が病院に搬送されたという痛ましい事件も起きています。
こうした事情から、「安全性が担保できる」という点で指紋認証付き水筒が注目されているようです。
この話題について、山本は「そこはちょっと人の心を信じたい気持ちもありますけれども、一方で、やっぱり自分の身を守るための安心材料にはなるんでしょうね」と胸の内を明かしました。
スポーツの世界にも良いのでは
一方、光山は「この水筒をスポーツの世界にも導入してはどうか?」と提案。
数年前、カヌーの選手がライバルのボトルに禁止薬物を混入させたことで、被害選手がドーピング検査に引っかかり失格となる事件がありました。
こうした事案を踏まえ、光山は「選手自身を守るためにも、こういう水筒を採用するのはありなんじゃないかなって」と語っています。
この意見に対し、山本は「日本でも広がっていくかも」と同意を示しました。
山本「日本では教師の方が生徒にって…盗撮はじめ、ちょっとそういう事案もある中で」
体液を混入させるなどの性被害が学校だけでなく、職場でも起こっていることです。
水筒にまで防犯機能を求めるというのは、一見すると“やりすぎ”に思えるかもしれませんが、実際の事件や不安の声を踏まえると、それは決して過剰な対応とは言い切れないのかもしれません。
(ランチョンマット先輩)
番組紹介

読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。