ビジネスで広がるAI技術の活用、今や悩みや愚痴の相談相手にも!?

ビジネスでの活用が広がっているAI技術、資料作りやメール作成などの業務をChatGPTなどのAIサービスに任せている企業も増えています。中には仕事の悩みや愚痴などをAIに話す人もいるそうです。他人に自分の悩みが知られない安心感がある一方で、AIは基本的に否定してこないことから、アドバイスの内容に不安を覚える人もいるとのこと。6月12日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、『日刊SPA!』(扶桑社)の記事をに、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーがAIに頼りすぎることの危険性についてトークを展開しました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くAI技術の危険性
Siriなどの音声認識サービスに頼りすぎることの危険性について、実は中国ではすでに10年ほど前から指摘されていたそうです。
音声でやりとりをすることであたかも本当の人間と会話をしているような気になり、依存が強くなってしまう人もいるそうです。
例えば女性の声で「大丈夫だよ。そんなに落ち込まなくて」と男性を励ますと、自分の恋人のように思ってしまう危険性が指摘されていました。
最近はAI技術の発展により、応答のバリエーションも増え、さらに悩みを打ち明けたりする人も増えているとのこと。
情報が蓄積されていくため、相談者の仕事や生活環境などを把握し解析することで、より本人に合った回答をしていくようになります。
AIが悩み相談に適しているポイント
AIによる回答の特徴は、相手を否定しないこと。
共感する言葉を選んでくるため、人間関係に疲れている人にとっては優しく感じてしまうようです。
また否定されないことから、相談者はさらに心を許していくようになるのかもしれません。
北野「会話って否定形から入ると、だんだん嫌になってきますからね」
加藤「だからそこはAIを見習ってもいいんじゃないかなって思う人はたくさんいますよね」
すぐ人の言うことを否定をするタイプの方は、AIの答え方を参考にしてみても良いかもしれません。
AIが肯定的な答えを出す理由
その一方でこの記事では、AIが何でも肯定的で無難な回答をすることへの懸念も書かれています。
過激なことを言わないように設定されているから、深刻なケースでも無難で一般的な回答に終始してしまうケースもあると解説しています。
その一例として、AIを使ったあるサービスでSNSの会話を収集し学習させたところ、差別的な発言をしてしまうようになり、サービスを停止させたことがあったそうです。
これはAIが学習するデータに偏りがあると、差別的な判断を行なってしまうことがあるためで、その反省から人を否定しないようにする設定にしているようです。
人間同士の悩み相談では、相談者は自分が思うことの逆を言われると反発する、相談される側は背中を押すような答えをするのが良いとよく言われますが、その点ではAIは良いのかもしれません。
北野は最後に「ほどほどに使っていくのが大事やと思います」とまとめました。
悩みの相談は、この番組のコーナー「大人電話相談室」にしてみるのが良いかもしれません。
(岡本)
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