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つボイノリオも罹患!「前立腺がん」とはどんな病気?

つボイノリオも罹患!「前立腺がん」とはどんな病気?

1月27日、ラジオパーソナリティのつボイノリオが、自身の番組『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)で、前立腺がんの治療に入ることを報告しました。昨年末から時々番組を休んでいた理由として明かしたもので、番組リスナーからも体調を心配する投稿が数多く寄せられています。2月3日の放送では、つボイが自身の体験を基に小高直子アナウンサーとともに「前立腺がん」について解説します。

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多くの男性が罹患するがん

前立腺がんと診断された時、主治医からは「前立腺がんで死ぬことはない」との言葉をもらい、それが心の支えになっていると明かすつボイ。
まず、今回は「前立腺がんとは何か?」について語ります。

新しく前立腺がんと診断される人は毎年8~9万人いるそうです。がんの罹患数の順位では男性では1位です。
女性には前立腺がありませんが、男女合わせた罹患数の総数でも5位に入っています。ただし死亡者数では男女総数でも5位にはランクインしていません。

多数の男性が罹るものですが、死亡する人はかなり少ないがんと言えます。

それでは死なない

前立腺がんについて、医師の方から投稿が届いています。

「私は医者ですが、三十数年前、大学院で前立腺がんに関する研究をしていました。
当時の知識ですので今とは違うと思いますが、いわゆる脳出血や心筋梗塞など、死因ががんでない人を病理解剖すると、70代以上の70%に前立腺がんがあったそうです。

例えて言うと、クルミのように殻が硬いので中にがんができても、それを突き破って全身に広がる前に、ほとんどが他の病気が原因でなくなります。

転移しにくいと言いますが転移します。しかし、それがくるみのように硬いので、転移した頃にはもうその人は別の病気で亡くなっている場合が多いのです」(Aさん)

つボイ「私の先生も同じようなことを言っていました」

小高「前立腺がんで死ぬことはあまりない、とはこういうことです」

前立腺肥大から始まる

前立腺は女性にとっては未知の世界です。まず、前立腺はどこにあるのでしょうか?

前立腺は膀胱のすぐ下にあります。尿道を取り囲んでおり、くるみのような硬さと大きさです。
前立腺の中で尿道と精子の通り道である精管が合流していて、一部が直腸に接しているために、直腸の壁越しに指で触れることができます。

つボイ「私は前立腺肥大から始まっています。尿の出が悪いな、頻尿だなと思ったので、病院に行くと、先生が直腸の壁越しに硬くなってないかと調べます。肛門から指を入れて触って調べるのです」

実体験にもとづいたリアルな報告です。

役割は?

次に前立腺の役割ですが、前立腺液の分泌と排泄のコントロールをしています。
前立腺液は精液の一部となり、精子を保護したり、精子に栄養を与えるとともにその運動機能を助ける役割を果たしています。

つボイ「だからこういうところに病巣があると、清らかになる?」

小高「いま医学的な説明をしているんです(笑)。清らかになるかどうかは知りません」

がん治療により身体や心にストレスがかかり、性欲が減退することがあるようですが、「清らかになるかどうか」は一概には言えないようです。

腫瘍マーカーの数値

では、つボイはどうして前立腺がんとわかったのでしょう?

尿の出が悪い、頻尿になるなどいろいろ症状があって、尿の出方がちょっと違ってきたと感じたというつボイ。これは前立腺肥大ではないかと、直腸の触診を受けていました。

これががんではないかと感じたのは昨年人間ドックを受けた時だそうです。
腫瘍マーカーの数値(PSA検査)が8月時点で正常値の4。これが3ヶ月後の11月には4を超えていました。完全なグレーゾーンです。

PSAとは前立腺で作られるたんぱく質の一種です。がんや炎症で前立腺組織が壊れるとPSAが血液中に漏れ出して、PSAの量が血液の中で増加して数値が高くなります。

ただし、PSA値が高い人すべてが前立腺がんというわけではありません。

生体検査

PSA値が4を超えたので、つボイは二次検査を決意しました。これが生体検査です。実際に細胞を取り出して、がん細胞がないか調べるものです。

会陰部分、または触診する時に触っていた部分から採取します。その部分につボイは36か所針を刺しました。恰好はちょうど女性が出産するような形をするそうです。

不定期ですが、前立腺がんの話題は今後番組内でシリーズ化して伝えていくそうです。
多くの男性が罹るということで他人事ではありません。正しく知ることが対策の第一歩です。
(みず)
 

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