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芸能記者・中西正男が語る、松本人志インタビューの裏側

芸能記者・中西正男が語る、松本人志インタビューの裏側

『週刊文春』(文藝春秋)の記事を巡る提訴のため、芸能活動を休止しているダウンタウンの松本人志さんが活動休止後初めて取材に応じ、昨年12月25日、芸能記者・中西正男さんがYAHOO!ニュースの記事として公開しました。1月10日放送『CBCラジオ #プラス!』では、中西さんが松本さんにインタビューした時の様子などを語りました。聞き手は山本衿奈と竹地祐治アナウンサーです。(画像はイメージです)

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インタビューの時の様子

活動休止後、松本さんから自分の意見を発信することはほとんどありませんでした。それだけに今回の記事の反響はかなり大きかったようです。

中西「松本さんのことが好きな人からは、『中西さんありがとうございます』みたいなことを言われましたし、反松本さんみたいな人からは『こんな手ぬるいインタビューしやがって』みたいなことも言われましたし。

二極化じゃないけれども、分断分断とは言われますけれども、いろんなスタンスの方がいらっしゃるんやな、みたいなことはすごく思いましたね」

記事にはインタビュー時の写真も掲載されましたが、実際にはどのような様子だったのでしょうか。

中西「いわゆるテレビなどで観てるような松本さん、みなさんがイメージされている松本さんの空気、ルックス、雰囲気そのままの状態でしたね」

憔悴しきった姿を見せる人も

以前と変わらない雰囲気だったのは、中西さんにとって予想外だったそうです。

中西「例えば過去で言うと、石田純一さんやTKOのお2人、チュートリアルの徳井(義実)さんもそうでしたし、いろいろ僕のインタビューから再スタートしはるっていう機会のことを何回もやらしてもらいましたけど。

税金のことでいろいろあった徳井さんはインタビューした時は、スタッフさんやマネージャーさんと一緒に向こうから歩いてきはっても、パッと見てどの方が徳井さんかわからんぐらい憔悴しきってはったんですね」

竹地「オーラが消えていたわけですね?」

中西「数あるタレントさんの中でもトップクラスに華がある徳井さんが憔悴しきってて、どこに徳井さんが居んねんって思うぐらい。

その経験があったので、『松本さんはどんな空気で来はるやろなあ』がまずあったんですけど、それがまったく過去に何度も取材させてもらってる、もしくはテレビで普通に観てるみたいな空気のままで来はったんで、それは逆に驚きましたね」

特に言いたかったこと

記事を読んだ山本は、松本さんに「このまま芸能活動を終わる気はない」という強い意志を感じたと言います。

中西「今回のことで迷惑をかけたという謝罪、謝ることからインタビューが始まって、そこも熱を込めて言ってましたけど、何回かちょっと言葉に熱がより一層こもってるなと思ったのが、今後のこと、あと『今後何をやるにしても最初は浜田(雅功さん)と2人でやろうと思ってます』って言ってたところは、こんなストレートな言葉遣いを松本さんがするんやと。

どこの漫才コンビもそうですけど、そんなに相方さんと仲がええみたいなことをことさら強調するわけでもないし。特にダウンタウンの2人はそんなことを言うような(芸風)ではないけれども、何をするにしても『最初は浜田と2人でやろうと思ってます』ってわざわざ言わはんねやというのは、逆に驚きましたね」

地上波への復帰の可能性

記事では松本さんが芸能活動の再開にあたり、今春あたりに新たなプラットフォーム「ダウンタウンチャンネル(仮)」を立ち上げる構想を明かしました。

中西「例えばYouTubeとかに『ダウンタウンチャンネル』を作るとかじゃなくて、まったく新しいシステムとして今年の春頃からやるっていう。

春に番組を週に何本かできるぐらいやらなあかんということは、1月か2月ぐらいからは実際に収録や打ち合わせを始めていかなあかんというなんで、もう動いているぐらいかなとは思うんですけどね」

松本さんはこの活動について「テレビと決別する、反テレビの動きということではない」と語られていますが、現在も続いている地上波番組への復帰の可能性はあるのでしょうか?

中西「可能性はあるんでしょうけど、ただそれこそ、いろいろお話が昨日今日出ている中居正広さんにも連動することなんでしょうけれども。

結局松本さんにしても、地上波に戻る動きはあるかもしれないけど、もしあるとしてもいつになるかわかれへんし、それをしようとするとスタッフさんとかにも迷惑や負担がかかる。

それやったら、自分で新しいシステムを作ってしもて、自分はそこで観たいと思ってくれはる人からちょっとずつお金をもらってやるっていう選択肢の方がみんなのためじゃないかっていうのが、そもそも『ダウンタウンチャンネル(仮)』っていう新しいところを作る一番の理由やっていうことは重ねて言うてはりましたけどね」

メディアのあり方が変わる?

活動再開については賛否両論あるようですが、新しいフィールドへの挑戦が注目されます。

中西「もちろん松本さんのことを観て不快やと思われる人もいれば、『待ってた松ちゃん』って言わはる人もいるでしょうし。

僕も別に、松本さんの敵でも味方でも何でもないですけど、もしも『ダウンタウンチャンネル』が仮にうまいこといったとするならば、『ほぼこのシステムでできるんや』っていう新しいやり方が見えるので、タレントさんのあり方とかメディアのあり方とか、ナチュラルに注目やと思いますけどね」

説明できる範囲に限りが

今回のインタビューについても賛否両論あったとのことですが、中西さんは仕事を引き受ける際にかなり迷ったとのこと。

中西「松本さんも答えられへん領域が明確にありますからね。裁判の中身のことを松本さんがペラペラ喋ったり自分の見解を言ったりしたら、何のために今まで裁判をやってきたのかわからへん話になるので。

双方裁判を経て、これでリングを降りましょう、リングの上で起こったことは言わないでおきましょうっていうことで外に出てきたのに、それでまた松本さんがリングの外で僕に対してペラペラ喋るわけにもいかへん」

その状況は、現在、テレビやラジオの出演が見合わせとなっている中居さんの状況にも似ていると語ります。

中西「だから、端から喋られへん領域があることを理解した上で、僕もインタビューの場に行ってたんですけれども、中居さんも明確に喋られへん領域がある。でも喋らん限り、事態は前に進まへんっていう。

船が岩に乗り上げて、前に進むことも後ろに戻ることもできへん。でも水はどんどん中に入ってきてしまうみたいな、ちょっとどうしたらええねんっていう状況になってるのかなとは思ってますけどね」

活動休止の理由は異なりますが、両者とも本人から説明できる範囲が限られている点で、復帰には時間がかかると見る中西さんでした。
(岡本)
 

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