中日OB・中村武志が、抑えに勝野昌慶投手を推す理由とは?
12月23日、韓国プロ野球チームの起亜タイガースでコーチを務める、元中日ドラゴンズの中村武志さんが、CBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。今回はスタジオで大谷ノブ彦(ダイノジ)と加藤里奈と、来季ドラゴンズの抑え投手について語りました。
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今年の現役ドラフトが終了し、ドラゴンズは東北楽天ゴールデンイーグルスから伊藤茉央投手を獲得しました。
「楽天が、投手に不安があると言われるヤクルトから3人の投手を獲得しました。楽天の投手陣は大丈夫でしょうか?」(Aさん)
中村「楽天は投手の心配より、球団の心配しないとダメでしょ」
現役最後の1年を楽天で過ごした中村さん。
就任1年目で今年、交流戦を優勝に導いたにも関わらず今江敏晃監督が突然の解任。楽天の顔的な存在だった田中将大投手も、このオフに読売ジャイアンツへ移籍しました。
中村「ただ、ピッチャーは条件的に、仙台は寒いから可哀想ですよね」
楽天の本拠地は宮城県仙台市にある楽天モバイルパーク宮城。春先は寒い上に霧も発生するとか。
大谷「夏はいい雰囲気の球場なんですけどね」
中村「ファンもいい人ばっかりなんですけど、ドーム球場を作りましょうという感じですよね」
期待ではなく、ここから
「楽天から獲得した伊藤茉央投手、ソフトバンクからの三浦瑞樹投手に期待することを教えてください」(Bさん)
大谷「これ期待するって難しくないですか?」
現役ドラフトで移籍して来たからと言って、即戦力として計算できるかどうかはわかりません。
大谷「もちろん三浦投手のファームでの成績はすごいと思いますよ。でも、ここから上がってくるかですよ」
三浦投手は、育成3年目の今シーズンは防御率1.60。ウエスタン・リーグで最優秀防御率のタイトルを獲得しています。
今シーズンは、7月に支配下に昇格して一軍で5試合リリーフ登板。5イニングを無失点に抑えていました。
報道によると、ソフトバンクはもう一度支配下契約を提示。三浦投手は「なんで?」となったそうです。
大谷「ドラゴンズも育成オファーですが、結果さえ出してくれれば支配下にするよって言ってそうですよね」
中村「近いニュアンス的なことは言ってるんでしょうね」
3人で回せば?
「ライデル・マルティネス投手がジャイアンツに移籍。ライデルに代わるドラゴンズの守護神は、誰がふさわしいと思いますか?」(Cさん)
意欲満々なのが松山晋也投手。今シーズンは最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得しました。
中村「あくまでも僕の意見なんですけど、松山投手は、まだ来年1年は、8回で投げた方がいいと思います。結果が出てるけど、ん~と思う」
中村さんから名前が挙がったのは勝野昌慶投手と清水達也投手。
9回は勝野投手、清水投手に加え、松山投手の3人の中で、その時調子のいい投手が行けばいいと提案しました。
育てる覚悟
大谷「ファンの皆さんは『抑えて当たり前』と思っちゃ絶対ダメですからね」
例えば松山投手が抑えになったとしても、初めての抑えなので5回ぐらい失敗するのは当然、と大谷。
マルティネス投手が活躍していたのは、抑えとして完成されていたからこそ。
中村「マルちゃんも最初は失敗してましたからね」
大谷「そうなんですよ。完成された投手と比較してはダメ。抑えとして育てる覚悟が必要です」
勝野投手推しの理由
中村「松山君は今年が2年目。本人は気づいてないと思うんですけどで、結構身体に負担が来てると思うんですよ。だから、来年いきなり9回いくと怪我の部分で心配です」
大谷「抑えは中継ぎみたいに、いつも肩を作らなくていいから、そういう意味では楽は楽なんですよね?」
中村「俺はキャッチャーしかやったことないからわかんない」
大谷「おい、そこは知ってろよ!解説者だったらよお(笑)」
思わずツッコむ大谷。
中村「でも勝野投手は結構経験してるので」
勝野推しの中村さんに、その理由を大谷が尋ねると、勝野投手には空振りが取れる球種があると言います。さらに…。
中村「正直、僕は松山投手をあんまり知らないので」
大谷「そうか、韓国行ってたから、松山がすごい活躍してたのわかってない(笑)」
最終的にふたりの意見は「まずは試しながらの競争」というところに落ち着きました。
(尾関)