平均飛距離315ヤード!スーパー高校生・松山茉生が放つ「規格外のパワー」が中日クラウンズを熱くする
日本のゴルフ界において、これほど将来を期待される若手選手は稀である。
4月30日から愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部・和合コースで開催される第66回中日クラウンズ。この大舞台に、「地元・愛知の怪物」が再び挑む。
「気負いせずに本当にただがむしゃらに振ってましたね」
名古屋市出身の松山茉生(まつやま・まお)。2024年に「日本アマ」を史上最年少の15歳で制した衝撃のデビューは、ゴルフファンの記憶に新しい。
5歳からゴルフを始め、「最初は振って飛ばすことしか考えてなかった」という松山は、中学2年生でドライバーの飛距離が300ヤードを超えた。高校生となった今、身長181センチ、体重95キロと体格もパワーもさらに進化している。大盛りご飯を2杯平らげ、ナショナルチームで栄養管理も学ぶ彼の最大の魅力は、なんといっても「規格外の飛距離」だ。平均315ヤード、芯を食えば330ヤードを超えるというから驚きである。

その実力は、昨年のクラウンズのドラコン大会でも証明された。名だたるトッププロたちを退け、見事に飛ばし王に輝いたのだ。「めちゃめちゃアゲインストだったんですけど、距離には自信もあったので気負いせずに本当にただがむしゃらに振ってましたね」と、当時の心境をあっけらかんと振り返る。この物怖じしない性格こそが強さの源泉なのだ。

2024年のダンロップフェニックスで、憧れの松山英樹や石川遼と同組で回った経験も松山を大きく成長させた。「何も気にせず、がむしゃらに突き進め」というレジェンドからの言葉を胸に、プレッシャーを感じる場面でも気持ちを切り替えられるようになったという。
「PGAに早く行きたい」
もちろん、プロのトーナメントは飛距離だけで勝てるほど甘くはない。前回のクラウンズでは、初日の4番パー3でバンカーにつかまりトリプルボギーを叩くなど、難コースにハマって予選落ちを喫した。
しかし、ただでは転ばない。この1年、傾斜に応じた打ち方や風の読み方など、グリーン周りを重点的に猛練習してきた。「高校を卒業してプロになって、早いうちに日本で活躍して、本当にPGAに早く行きたい」。大学進学は考えず、プロ一本に絞るという将来の海外志向からは、現役高校生の挑戦にかける並々ならぬ意気込みが伝わってくる。

「楽しんで、また悔いのないように自分がどれだけ通用できるのかも知りたいですし、優勝争いできるように頑張りたいです」スーパー高校生が和合の空に描く放物線が楽しみである。



