「ハイキュー!!」から学んだエースの覚悟!日本バレー界の新星・髙橋藍が語る熱き思いとは?
バレーボール日本代表として活躍する髙橋藍選手。SVリーグでも目覚ましい活躍を見せる彼に、12月7日(土)のウルフドッグス名古屋戦試合後に独占インタビューを行った。
満員の観客と共に戦う喜び
髙橋選手が所属するサントリーサンバーズ大阪。SVリーグの試合では、連日満員の観客で盛り上がりを見せている。
「非常に盛り上がった中でやれているのかなと思いますし、満席の中でやれることに感謝の気持ちを持って、さらに盛り上げていくように頑張りたいなと思っています」
と語る髙橋選手。観客との一体感を感じながらプレーできることに喜びを感じているようだ。
「いいプレー、スーパープレーを出せば、やっぱり会場自体も盛り上がりますし、本当に一緒に戦っている感覚があります」 アウェイゲームでも、その雰囲気を肌で感じ取り、より高いパフォーマンスにつなげているという。
同級生との切磋琢磨
高校時代からのライバルであるウルフドッグス名古屋の水町泰杜選手との対戦について聞くと、髙橋選手の表情が少し和らいだ。
「相手に泰杜がいるのが新鮮で、今日直接対決する場面はなかったんですけど、一緒にお互い切磋琢磨してやれていると思うので、いい刺激をし合っていければいいかなと思っています」
互いに高め合う関係性が、日本バレー界の未来を明るくしているのかもしれない。
ビーチバレーへの挑戦に見る新たな可能性
水町選手のインドアとビーチバレーの二刀流挑戦について尋ねると、髙橋選手は興味深そうに答えた。
「自分自身も知らない世界というか、ビーチはなかなかやる機会もないので、またインドアと違って難しさもあると思いますし、その中で彼が挑戦していくのは興味深いというか、頑張ってほしいなと思っています」
バレーボール界全体の発展を願う髙橋選手の姿勢が垣間見える。
ビジターでの新たな発見
試合で訪れた名古屋・愛知での思い出を聞くと、髙橋選手の意外な一面が見えてきた。
「名古屋、思い出というと難しい…」と言いつつも、「味噌カツは食べましたね」と笑顔を見せる。さらに、最近知った名古屋名物に興味を示した。
「トーストの上にあんこが乗っている、小倉トーストが有名というのを数日前に名古屋出身の人から言われて、それをちょっと食べてみたいな」 食べ物を通じて地域の文化に触れる姿勢は、バレーボール選手としての一面だけでなく、好奇心旺盛な若者としての魅力も感じさせる。
「ハイキュー!!」がもたらした影響
インタビューの終盤、髙橋選手の好きな漫画について聞くと、その答えに驚かされた。
「もちろんハイキュー大好きです」
バレーボールを題材にした人気漫画「ハイキュー!!」が、髙橋選手のバレーボール人生に与えた影響は大きいようだ。
「ハイキュー!!が始まって、最初はあまり読んでなくて、家族が読み始めていたんですけど、そのハイキュー!!ですごい勉強になったというか、高校の時も松永コーチにハイキューを見ろって言われて」
漫画を通じて学んだことは、実際のプレーにも活かされているという。
「専門的な戦術であったり、リアルなバレーボールの世界が描かれている。テンポの話や、本当に専門的な言葉が出てくるので、ハイキュー!!を見て自分自身も学んだというか、こういうプレーを自分もしてみたいな」
さらに、エースとしての責任感や覚悟も、この漫画から学んだと語る。
「東峰さんが何回もボールを打つシーンで、やっぱりああいったエースとして決めきらないといけない場面っていうのは自分の立場でもある。それをカバーしていくのがリベロであったりセッターであったり、周りの選手なんだっていうのをすごく見て感じた」
未来への展望
髙橋藍選手は、日本バレーボール界の若きエースとして、今後さらなる活躍が期待される。彼の真摯な姿勢と常に学び続ける姿勢は、多くの若手選手たちの模範となるだろう。
「本当に仲間が後ろで支えてくれている分、自分自身決めきらないといけない、そういった気持ちであったり、そういった責任、覚悟っていうのを、東峰さんであったり、ハイキュー!!の世界の中で学ぶことが多かった」
漫画から学んだことを現実のコートで体現する髙橋選手。彼の今後の活躍に、日本中のバレーボールファンが熱い視線を送っている。