その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている！その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCアナウンサー2年目、神戸生まれ東京育ちの松本道弥アナが調査します。

今回は、愛知県一宮市。モーニングが有名な一宮市の愛されフードは、なんと『オムライス』。他の地域でも好きな人が多いはずのこのメニューが、なぜ愛されフードなのか？道行く人に尋ねると、一宮駅を中心としたエリアはオムライスの人気店がひしめき合っている激戦区で、数々の店名があがる中、特に『エグロン』はオムライスの種類が多く、一宮市民には知られた名店とのこと。

1975年創業の老舗オムライス専門店『エグロン』。オムライスのメニューは、なんと50種類以上！卵の焼き方も3タイプから選べます。
また人気のランチには、オムライスにメインデッシュ、スープ、サラダ、ドリンクが付くセットメニューがあり、オムライスのソースは7種類から選べるため、組み合わせ次第では300通り以上にもなります。

そんな豊富なメニューの中で、人気ダントツナンバー1は『自家製ビーフシチューオムライス』（1550円）。牛コツ、牛すじ、野菜を1週間以上煮込んで作るデミグラスソースに、ゴロっと大きめの牛バラ肉がタップリ入ったビーフシチューをソースにして食べるオムライスは絶品。とろけるような肉の食感とふわとろタマゴの濃厚なコクに、松本アナも大満足。

一宮のオムライス人気をけん引している『エグロン』の料理長に、オムライスが一宮市民に愛されるワケを聞いてみると、「地元のブランド卵が要因ではないか？」とのこと。
一宮市は、元々養鶏業が盛ん。『エグロン』でも使っている一宮ブランドの『尾張の卵』を生産するのは、1963年創業の『一宮市浮野養鶏』です。
オレンジ色が濃く、濃厚な味わいが特長の『尾張の卵』は、徹底した品質管理の元、1日16万個を出荷。ファンも多く、直売所の『うきうき村』では、開店と同時にお客さんがどんどん流れ込み、大量に買い込む人もいます。スーパーマーケットや飲食店との取引も多く、地元で圧倒的な支持を得ているのが『尾張の卵』なのです。

『エグロン』の料理長は、「地元においしい卵があるから、卵を使って店をやろう、看板メニューを作ろうと、そういう流れではないか？」と推測します。
オムライス店激戦区、そして愛されフードとなった背景には、地元のブランド卵の存在がありました。

（4月15日(金)　CBCテレビ「チャント！」より）