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天狗伝説がある崖の道!?富山と飛騨高山をつなぐ江戸時代の「越中街道」を巡る旅

天狗伝説がある崖の道!?富山と飛騨高山をつなぐ江戸時代の「越中街道」を巡る旅
画像:CBCテレビ『道との遭遇』

ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、全国100万キロ以上の道を巡ってきた道マニア歴25年の鹿取茂雄さんと、岐阜県にある「越中街道」を巡ります。※安全に留意して撮影しています

崖にある道!?富山と岐阜をつなぐ「越中中街道」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

鹿取さんと一緒に旅をするのは、プロギャルのぱにぱにぱにぱにともちんぱさん。

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「岐阜から北陸に向かっていい道がたくさんある。これから向かうのは、昔、人が歩いて往来していた越中街道」

江戸時代、富山と飛騨高山をつなぐ重要な道として造られた「越中街道」。主に物流のために使われ、富山方面から飛騨へ米や塩、魚などを運んでいたそう。中でも富山湾で獲れたブリを多く運んでいたことから、「ブリ街道」とも呼ばれていたのだとか。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

当時は東街道・西街道・中街道の3つのルートがあり、今回は鹿取さんイチオシの「越中中街道(えっちゅうなかかいどう)」へ。訪れたのは、富山との県境に位置する飛騨市神岡町割石。国道41号から周りの山を見渡すと、岩壁にかつての「越中中街道」を発見!

(プロギャル・ともちんぱさん)
「ほぼ崖だよ、あれ」

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「国道がない頃、飛騨と富山を行き来するにはあの道がメイン。道だから、今もちゃんと行ける」

2人は崖の道につながる入口へ向かいます。

かつてのメイン街道!岩を削って造られた「高崖道」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

民家の脇を通る公道から山へ向かうと、「祠(ほこら)」を発見!

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「祠は街道の名残。街道沿いには旅の安全を祈願して、昔からお地蔵さんや馬頭観音などがたくさんあった」

かつての街道に入ると、草が刈られ手入れされている道が続きます。2人はひたすら細い道を進み、20分ほどで国道41号から見えていた崖の道に到達。岩を削って造られた道なので、壁面には削られた跡が残っています。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「地元の人たちからは、割石の“高崖道(たかはなみち)”と呼ばれている」

気を付けながらさらに進むと、鉄塔が出現!

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「高圧鉄塔のメンテナンス用に、この道は存在している」

現在この道は、北陸電力の巡視路として活用されており、思わずともちんぱさんも「すごいな、こんな所でお仕事してくれている人」と感心します。鉄塔はきれいに積まれた石垣の上に立っており、以前から鹿取さんが気になっているという謎が。

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「わざわざ石垣の段差をまたぐようにして鉄塔が立っているのが気になる」

「たかはな」は天狗伝説が由来!?石垣は鉄道トンネルの名残

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

「高崖道」と石垣について近くの集落で聞き込みすると、この地域で生まれ育ったという男性に話を聞くことができました。

(男性)
「あの道には、長い鼻が崖に当たって、追いかけてきた天狗が落ちたという話がある」

天狗の伝説から崖の道が「高鼻(たかばな)」と呼ばれていたことが、現在の呼び名「高崖(たかはな)」につながっているのではないか、とのこと。さらに…

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

(男性)
「石垣は、鉄道のトンネルを掘ったときに出た石を積んだと聞いている」

昭和41年から平成18年までの40年間、富山市と飛騨市をつないでいた「神岡鉄道神岡線」。いま鉄塔が立っている場所はかつて神岡線の敷地で、トンネル工事によって出た土砂などを捨てる場所として使われていたそう。石垣はその名残で、取り壊されることなくその上に鉄塔が建てられました。

8月8日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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