明治時代に重宝された石積みのアーチ橋!国道477号のルーツになっている京都の「旧京路橋」
全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、北近畿にある“魅力的な橋”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)
竹田城から見えるアーチが美しい「虎臥城大橋」
兵庫県朝来市(あさごし)周辺には、魅力的な道や橋がたくさんあると道マニアは言います。中でも平成11年竣工の「虎臥城大橋(とらふすじょうおおはし)」は、連なる大きなアーチが壮観。
アーチ構造にすることで力が分散し、安定した頑丈な橋になるだけでなく、見映えを良くするためにあえて昔の工法のアーチ橋にしているのだとか。
観光名所である「竹田城」の跡地から「虎臥城大橋」が見えるため、地域の活性化をはかってデザインの美しさにこだわって造られたそう。美しい景観を演出するため、橋長402mに12個ものアーチが設計されています。
季節によって田んぼの水面に「虎臥城大橋」が映りこみ、よりいっそう壮大さが際立ちます。
石積みのアーチが美しい「旧京路橋」
京都市左京区花脊(はなせ)地域を走る国道477号の「京路橋(きょうじばし)」近くに、かつて使われていた廃橋の「旧京路橋」があります。
別所川に架かる「京路橋」からも見られ、苔や植物に覆われていても美しい石積みのアーチ橋であることが確認できます。
明治時代、若狭湾でとれた海産物を京都の中心地へ届けるための道の一部として、「旧京路橋」が造られたと言われています。昔は迂回をしなければいけなかったところ、この橋のおかげで大幅に距離を短縮できたそう。
国道477号のルーツになった「旧京路橋」は、現在の「京路橋」ができる前まで川を越えるための道として重宝されていました。
7月25日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より