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山の上にたたずむ謎のトンネルは一体…!?広島県にある地図にも載らない道の正体とは

山の上にたたずむ謎のトンネルは一体…!?広島県にある地図にも載らない道の正体とは

全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、広島県にある“謎の道”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)

Googleマップに存在しない、謎の道とトンネル

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

広島県と島根県の県境に位置する安芸太田町(あきおおたちょう)には、地図にも載らない正体不明の道とトンネルが存在します。国道186号から山を見上げると、中国自動車道のさらに上にガードレールとトンネルがあるのを確認できます。

その道に続く入口は国道186号にあり、通行止めになっておらず、誰でも通れる状態。道の脇にはガードレールがあり、舗装もされたしっかりとした造りで、途中には橋も架かっています。入口からしばらくは車で走れるほど整備された道が続きますが、次第に荒れ果て、人や車が往来する気配はありません。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

その道の先にあるトンネルは、素掘りではなくコンクリート製の立派なたたずまい。天井が高く、大型車が通れるほど道幅もあります。しかし、トンネルを抜けた先の道は塞がれ、突如行き止まりに…。

林業のために造られた「林道」と判明!

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

地図にも載らないこの道とトンネルは、一体何のために造られたのか。安芸太田町筒賀支所で詳細を聞いたところ、「林道大井山線」であることが判明!

中国自動車道の建設と同時期の昭和57年、安芸太田町の前身「筒賀村(つつがそん)」だった時代の村長さんが、予算をかけて高規格な林道とトンネルを林業のために造ったとのこと。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

古くから盛んだった林業は地域にとって大事な産業で、その収益で学校や水道施設などの公共施設が建てられたそう。昭和11年建設の筒賀支所の建物「旧筒賀村役場庁舎」も、村有林の木材が使用されており、国の有形文化財として登録されています。

今は植林もされておらず、謎のトンネルは“名もなきトンネル”として林道とともに中国自動車道の上に佇んでいます。

みなさんも、不思議に思う道のルーツをたどってみてはいかがでしょうか。

6月20日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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