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車が通行できない県道!?未開通区間が存在する山の県道 石灰層をくり抜いた珍しい隧道も

車が通行できない県道!?未開通区間が存在する山の県道 石灰層をくり抜いた珍しい隧道も

全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、埼玉県にある車両が通行できない“不通県道”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)

車両が通行できない!?埼玉県の“不通県道”

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

埼玉県秩父市を走る、県道73号。国土交通省が指定する「主要地方道」の一つで、主要な役割を担う重要な県道であるにも関わらず、車両が通れない未開通区間が一部存在します。

場所は、秩父市と飯能市の市境にある「鳥首峠(とりくびとうげ)」の辺り。秩父市が発行する地図には、県道73号の一部が点線で書かれており、車両通行不能区間であることを表しています。

昭和30年代に県道の開通計画あり、舗装工事が進められましたが、途中で中断。当時の工事計画を記した資料は残っておらず、中断した理由は分かっていないそう。

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

未開通区間の入口は車が十分通れる道幅があり、舗装された道の脇にはガードレールが設置されています。しかし、次第に舗装されていない道、そして険しい山道へと変貌。山中には人々が暮らしていた集落跡や、2015年に閉山した石灰鉱山の採掘場跡地が見られます。

車両区間に挟まれた未開通区間は車両が通れない山道のままですが、登山やハイキングコースとして利用されることもあるようです。

かつての参詣道に残る、珍しい石灰層の隧道

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

秩父市にある「三峯神社(みつみねじんじゃ)」は、秩父三社(三峯神社・秩父神社・宝登山神社)の一つ。関東屈指のパワースポットで樹齢800年を誇る御神木があり、日本全国から参拝客が訪れます。

大正10年に現在の国道140号ができるまで、三峯神社の参詣道として重要な役割を果たしていた古道があり、当時は苦労しながら尾根を越えていたそう。しかし、そのルートがあまりにも大変だったため、途中に隧道が掘られて便利になったのだとか。

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

その道は、石灰岩の地層をくり抜いた素掘りのトンネルで、石灰層が露出する珍しい隧道です。隧道を抜けて振り返ると迫力ある岸壁がそびえ立ち、ダイナミックな景色が広がります。

みなさんも、歴史のある道に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

4月25日(火)深夜1時2分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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