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県道なのに車が通れない!?工事中断で山道のままになった「不通県道」とは

県道なのに車が通れない!?工事中断で山道のままになった「不通県道」とは

ミキの昴生と亜生の2人がMCを務めるバラエティ番組『道との遭遇』。全国の道に特化したVTRをミキが様々な視点で楽しんでいきます。今回は全国800か所以上の道を巡ってきた道マニア歴18年の石井あつこさんと、埼玉県にある車が通れない“不通県道”を巡ります。

県道なのに車道じゃない!?市境にある不通県道

CBCテレビ:画像「道との遭遇」

石井さんと一緒に旅をするのは、タロット占い師のKate(ケイト)さん。訪れたのは、埼玉県の西部に位置する秩父市。

(道マニア・石井あつこさん)
「不通県道を歩きたい。ちょっと珍しい県道があるんです」

自動車が通行不可能という特殊な“不通県道”。秩父市と飯能市の境にある県道73号を南下し、未開通区間へ向かいます。

県道73号は、国土交通省が指定する「主要地方道」の一つ。その地域で主要な役割を担う重要な県道であるにも関わらず、自動車が通行できない区間があるそう。秩父市が発行する地図には、県道73号の一部が車両通行不能区間を表す点線で書かれています。

CBCテレビ:画像「道との遭遇」

2人は車両区間が途切れる場所で車を降り、車両通行止の看板の奥へと続く道に歩いて入って行きます。

(Kateさん)
「徒歩でも行く人いなさそうな雰囲気が漂ってる」

しばらくは車が十分通れる道幅で、舗装された道の脇にはガードレールが設置されています。昭和30年代に県道の開通計画があり、舗装工事が進められたそう。しかし、途中で工事は中断。当時の工事計画を記した資料は残っておらず、中断した理由は分かっていないのだとか。

CBCテレビ:画像「道との遭遇」

次第に険しい道なき道へと変わり、車道が計画されていたとは思えない山道に。途中には小さな集落跡が残っており、人々の暮らしがあったことがうかがえます。山を登り続けて3時間。2人は秩父市と飯能市の市境にある「鳥首峠(とりくびとうげ)」に到着!

かつては石灰鉱山の採掘場だった

CBCテレビ:画像「道との遭遇」

続いては鳥首峠からひたすら下って、反対側にある車両区間の県道を目指します。

(道マニア・石井あつこさん)
「ここには、石灰鉱山の採掘場だった場所がある」

秩父市は大正時代から良質な石灰が採れる場所として栄え、現在も採掘が行われている山もあります。2人がいる山もかつては石灰の採掘場だったそうで、2015年に閉山したのだとか。随所に石灰を運んでいた機関車のレールが錆びた状態で残っています。

そして峠を下ること1時間。集落の跡や、採掘した石灰を集めていたと思われる跡地が見えたところで、県道73号の車道区間と合流!

参詣道に使われていた道にある、珍しい隧道

CBCテレビ:画像「道との遭遇」

最後は、石井さんオススメの場所へ。

(道マニア・石井あつこさん)
「三峯神社(みつみねじんじゃ)の参詣道として利用されていた歴史ある道に、秩父を感じる隧道がある」

「三峯神社」は秩父三社の一つで、関東屈指のパワースポット。大正10年に現在の国道140号ができるまで、三峯神社への参詣道として重要な役割を果たした道に、石井さんとっておきの隧道があると言います。

CBCテレビ:画像「道との遭遇」

かつて三峯神社への参詣ルートだった山の古道を歩く2人。その先に現れたのは、石灰岩の地層をくり抜いた素掘りの隧道。

(道マニア・石井あつこさん)
「石灰層が露出している隧道は珍しいと思う」

隧道を抜け、振り返って見上げると、目の前にダイナミックな岩壁が広がり迫力満点!

(Kateさん)
「すごいな、この景色。濃密で楽しい一日でした。100点満点楽しかったです」

車が通れない県道と珍しい隧道を堪能したところで、埼玉県の道巡りは終了です。

4月25日(火)深夜1時2分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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