夏休みの自由研究どうする?家庭で簡単!「夏休み自由研究スペシャル」の実験をご紹介!
夏休みもあと少し。そろそろ宿題は終えておきたい時期です。今回は、自由研究のテーマに悩んでいる子どもたちにオススメ!「NGKサイエンスサイト」の「夏休み自由研究スペシャル2023」をご紹介します。
専門家監修!300以上の実験から32種類を厳選したサイト
NGKサイエンスサイトは、名古屋に本社を置くセラミックスメーカー「日本ガイシ」が、次世代を担う子どもたちに科学の楽しさを伝えることを目的に1997年に開設。自然や生き物など幅広いテーマを科学の視点で解明する動画「フシギなTV」や、専門家の監修による家庭で気軽にできる科学実験を紹介する「試してフシギ」など、さまざまなコンテンツを掲載しています。
夏休み自由研究スペシャルは、300以上の実験の中から簡単に取り組める自由研究にオススメの32種類を厳選して掲載しています。今回は「一緒にSDGsについて考えてみよう」というコーナーから、2つの実験を紹介します。
手のひらと背中で痛みの感じ方が違う!?人体はセンサーのかたまり!
1つ目は「人体はセンサーのかたまり」。人の体には「痛点」という痛みを感じるセンサーが約200万か所あり、手のひら、背中、足など体の部位によって感じ方はさまざまです。
感じ方の違いは、2本のペンを使って簡単に体感できます。まず、2本のペン先を手のひらに当てます。次に、同じペン先を背中に当てると、手のひらに比べてペンで押されている感覚が少ないことがわかるでしょう。
感じ方が違うのは、背中と手のひらの痛点の密度が違うから。背中は手のひらに比べ、同じ大きさの中にある痛点の数が少ないため、同じくらいの力で押しても痛みは和らいで感じます。
このような触覚、痛覚の研究により、現在は極細の針で痛覚を避けて刺す、痛くない注射器の開発などが行われているのだとか!
地球を動かす「対流」はコップで実験できる!
2つ目の実験は「地球を動かす対流パワー」です。用意するのは「真水」と「塩水」が入った2つのコップと氷。それぞれのコップに氷を浮かべ、どちらが早く溶けるか比べます。
早く溶けるのは真水のコップです。溶ける早さが違う理由は「液体の流れ」。コップの中で、冷たい液体は下に、温かい液体は上に動きます。氷が溶けて液体になった水は沈み、最初からコップに入っていた水は上昇。この水の動きを「対流」と言います。塩水は水より重いので、氷が解けた冷たい液体でも対流が起こりにくいため、氷は解けづらくなります。
対流は海でも起こるもの。対流が起きることで海中の生物や栄養などがかき混ぜられ、海の多様性が保たれています。しかし、地球温暖化が進むと、海流の自然な対流が乱されてしまうことも。海の生物資源は陸の生物資源を支えており、私たち人間の生活にも密接につながっています。
NGKサイエンスサイトには、今回ご紹介した他にも、わくわくするような実験がそろっています。自由研究の参考にしてみては!
CBCテレビ「チャント!」8月21日放送より