闇夜に光る幻想的なヒメボタル!初夏にしか撮れない絶景をCBCテレビ天気班が撮影!
CBCテレビの公式LINEでは、東海地方の絶景を撮影した「絶景お天気カレンダー」がゲットできます!2023年6月は、光が点滅する「ヒメボタル」を名古屋市内で撮影。初夏しか見られない美しい光景をチェック!
名古屋の森に輝く!光が点滅する小さなヒメボタルの生態とは
気象予報士の桜沢信司さんが訪れたのは、名古屋市天白区の相生山緑地(あいおいやまりょくち)。都会の中なのに自然豊かで、まるで京都を思わせるような竹林が広がっています。
今回の助っ人は「相生山の四季を歩く会」の古川善嗣さん。古川さんは月に1度相生山を歩き、自然の観察を行っています。ホタルは水辺、田んぼ、川などにいそうな印象がありますが、古川さんによると、ヒメボタルは山の中にすんでいるとのこと。
ホタルは主に陸生と水生の2種類に分かれています。日本でよく知られているゲンジボタルが水生のため、ホタルは水辺に住んでいると思われがち。
実は、ヒメボタルをはじめ多くのホタルは、生殖活動のしやすさから、その一生を森の中など陸で過ごします。しかし、生息地である森林の宅地化にともない、ホタルの数は減少傾向。ヒメボタルは名古屋市の準絶滅危惧種に指定されています。
ゲンジボタルやヘイケボタルは長く光るのに対し、ヒメボタルの光り方は点滅するのが特徴。古川さんによると「電飾みたいな感じに見えます」とのこと。
シャッタースピードを遅くして撮影すると、ゲンジボタルの軌跡は流れる光の筋のようになりますが、ヒメボタルだと光の点が連なる幻想的な写真に!
さまざまな気象条件をクリアしないと撮れない!初夏の夜に輝くヒメボタルの光
体長1センチ弱の小さなヒメボタルは、環境の変化にとても影響されます。そのため、映える写真を撮ることは簡単ではありません。ヒメボタルの姿を見るには、いくつかの気象条件が必要です。
古川さんによると「気温が高い」「湿度が高い」「風が弱い」「雨が降った翌日」「月明りが弱い」「雲が少ない」など、さまざまな条件をクリアしないと難しいとのこと。
撮影した5月24日は、ほとんどの条件を満たした絶好のチャンス!撮影に適した環境を逃すまいと、多くのカメラマンが公園に集結しています。
天気予報士の桜沢さんも、スマホではなく、奥さんから借りたカメラを持参!カメラの明るさやシャッタースピードを変更し、ヒメボタルが活動を始めるのを待ち構えます。
午後8時、飛んでいるヒメボタルを発見!桜沢さんは「ピカピカしています!すぐ近くにいる。人を怖がらない!」と小声でホタルの姿を伝えます。
さらに夜が深まり、ホタルは数を増していきます。桜沢さんは、初夏の夜にだけ輝く光を無事、カメラで撮影。美しいヒメボタルの姿を見続けるためにも、森林も守っていくことが大切だと強く思う夜でした。
撮影した写真を重ね、幻想的なヒメボタルの絶景カレンダーが完成!画像は、CBCの公式LINEアカウントで配信しています。お友達追加すると、無料でダウンロードが可能なのでぜひチェック!
CBCテレビ「チャント!」5月26日放送より