ぎふ長良川鵜飼の「鵜匠」は国家公務員!?意外と知らない「鵜飼」の豆知識
2023年5月11日放送
岐阜の夏の風物詩「鵜飼」。伝統が受け継がれ、長い歴史を持つ漁法です。人々を魅了し続ける鵜飼の魅力と、意外と知らない鵜飼の豆知識をご紹介します!
鵜匠の手縄さばきと揺らめく炎にうっとり!1300年の歴史を持つ漁法「鵜飼」
「鵜飼」とは、清流・長良川を舞台に1300年以上前から行われている伝統漁法のこと。鵜匠が鵜を手縄(てなわ)で操り、鵜舟に灯された“かがり火”に集まってくる鮎を鵜が捕まえます。
漁には、観覧船と鵜舟1艘が並走して川を下る「狩り下り」や、6艘の鵜舟が川幅いっぱいに並び、一斉に鮎を浅瀬に追い込む「総がらみ」などがあるそう。
毎年5月から10月まで開催され、川岸や鵜飼観覧船から洗練された鵜匠の手縄さばきが見られます。炎が揺らめく幽玄な景色に酔いしれること間違いなし!
岐阜の鵜匠は宮内庁に属している国家公務員!?
「ぎふ長良川鵜飼」で鵜を操る「鵜匠」は、「宮内庁式部職鵜匠(くないちょうしきぶしょくうしょう)」と呼ばれる宮内庁に属している国家公務員。ぎふ長良川鵜飼で獲れた鮎は、皇室にも献上されています。
全国11か所で鵜飼が行われていますが、鵜匠が国家公務員なのは岐阜の鵜飼だけ。現在、岐阜市と関市に合わせて9人の鵜匠が活躍しています。鵜飼シーズン以外は、鵜の世話や「長良川うかいミュージアム」で鵜飼の解説もしているそうです。
「鵜鮎」の特徴は“くちばしの跡”!鵜飼で獲れた「鵜鮎」は鮮度抜群!
鮎は鵜飼の他に釣りや網など様々な漁法がありますが、鵜飼で獲れた「鵜鮎」は、“くちばしの跡”がついているのが最大の特徴。鵜がくちばしで鮎を捕らえ、さらに瞬時にしめるため、鮎の表面にくちばしの跡がつくのだとか。
鮮度が保たれるので、鵜鮎は傷みが少なく鮮度抜群!近隣の旅館などでは、予約をしたうえで仕入れがあれば鵜鮎が食べられるそうです。
みなさんも、長良川で伝統漁法「鵜飼」を見物してみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」5月11放送より