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実はスイカの種の並び方には法則があった! スイカの種の簡単な取り方とは!?

実はスイカの種の並び方には法則があった! スイカの種の簡単な取り方とは!?

夏といえばやっぱりスイカ!ガブッとかぶりつきたいですが、邪魔なのが種!先に種を取って食べ始めても、中からも種が出てくるので取るのが面倒ですよね。なぜあんなに取りにくいのか?専門家が研究したスイカの秘密をご紹介!簡単に種が取れる方法も調べました!

種が散らばっているのは“食べてもらうため”!

CBCテレビ:画像 『チャント!』

一口食べるたびに出てくるスイカの種!目につくところの種を先に取っても、中から出てきてイライラ!スイカと同じウリ科の植物・メロンやカボチャは、種が真ん中に集まっていて取りやすいですし、キュウリなどは種が口に残ることなく丸ごと食べられます。

CBCテレビ:画像 『チャント!』

なぜスイカの種だけ、こんなに散らばっているのでしょうか?

この疑問にピッタリの本を書いた研究者の方がいました。タイトルは「スイカのタネはなぜ散らばっているのか」(著者:植物学者・稲垣栄洋さん/草思社)。この本の中にスイカの種の秘密が書かれていました。

同じウリ科のメロンは、皮と果実があり、種が真ん中に密集しています。植物の果実には、実全体を守る外果皮、種を包む内果皮、そしてその間に中果皮があります。

植物は繁殖のために、果実と一緒に種を動物に食べてもらい、遠くへ運んでもらう必要があります。

CBCテレビ:画像 『チャント!』

しかし、例えば鳥がメロンを食べる場合をイメージしてください。種は真ん中に集まっているので、外側のおいしい部分だけを食べて、種を食べずに行ってしまうってことがあるわけです。

そこでスイカは、種の周りの内果皮を発達させました。メロンは種の周りにしか内果皮がないですが、スイカの内果皮は赤い部分全て!鳥や動物に種を食べてもらうために、スイカは独自の発達を遂げていたのです。

ちなみに、メロンの中果皮は甘くておいしい果肉部分で、スイカの中果皮は皮の近くの甘くない白い部分です。

種を簡単に取る方法は、切り方にあり! 種の並び方には法則が

CBCテレビ:画像 『チャント!』

続いて、「どうしたら種を簡単に取れて、食べやすくなるのか?」を調査します!

訪れたのは、名古屋市瑞穂区のフルーツショップ「新米澤屋」!テイクアウト専門のカフェを併設しています。

この時期に人気のスムージーは、やはりスイカ!スッキリして夏にピッタリ。しかし、種がいっぱい入っているスイカでスムージーを作るのは、面倒ではないのでしょうか?

(新米澤屋・菅沼綾香さん)
「コツさえつかめば。スイカの縞模様に対して、横から垂直に切ります」

CBCテレビ:画像 『チャント!』

種を簡単に取る方法は、切り方にあり!スイカの縞模様に対して横から垂直にカットすると、断面に変わった模様が。渦が巻いているように見えるのは「維管束」。根や葉っぱから水分・養分を運ぶための管が、たくさん集まって束になっているところです。

CBCテレビ:画像 『チャント!』

(新米澤屋・菅沼綾香さん)
「維管束の周りに種ができます。渦から外れているところを切れば、種がないのが切れます。後は、少し種を取れば、種なしスイカ1カットです」

CBCテレビ:画像 『チャント!』

維管束の渦模様と、その近くの種から外れたところに包丁を入れると、種がない場所からスイカが切り出せます。これで、種を気にすることなく思う存分スイカを頬張れます!

CBCテレビ:画像 『チャント!』

しかし、残った部分に種がたくさん見えています。あえて、“種のところ”でカットしてみると、表面に種がズラッと並んでいました。 さらに真ん中で切ってみましたが、中に種はありませんでした。これなら食べる前に簡単に取り除けますね。

スイカの種は散らばっているものと思っていましたが、実は、法則によってキチンと整列していました。

CBCテレビ:画像 『チャント!』

種がない場所でカットすれば種がないですし、種がある場所でカットしても表面に種が出ているので取りやすいというわけです。

とはいえ、植物なのでこの切り方をしても種が入っていることはあります。そのときは、それもスイカの醍醐味ということで種をペッと吐き出しながら楽しんでみてください。

CBCテレビ「チャント!」8月10日放送より

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