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生理前の不調は改善できる?月経前症候群「PMS」と上手に付き合う方法とは

生理前の不調は改善できる?月経前症候群「PMS」と上手に付き合う方法とは

生理前になると、イライラや頭痛など体の不調を感じることはありませんか?周りの人に理解してもらえず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで、月経前症候群「PMS」と上手に付き合うための対処方法を医師に聞きました。

月経前症候群「PMS」が起こるメカニズムとは?

CBCテレビ:画像 『チャント!』

「月経前症候群=PMS」とは、生理前3~10日間(個人差あり)に起こる精神的や身体的な不調のことを言います。

生理前になるとイライラしたり、情緒不安定になったり。他にも、頭痛やむくみ、肌荒れなど、PMSの症状はなんと200種類以上もあるそう。

名古屋市東区のココカラウィメンズクリニック・伊藤加奈子院長によると、PMSが起こるメカニズムははっきりしていませんが、排卵前に出ているホルモン「エストロゲン」と、排卵後に出るホルモン「プロゲステロン」の分泌量が急激に変化するためではないかと考えられています。

生理前になると女性の8割がPMSの症状を感じるのに、自分ではコントロールができず、なかなか理解してもらえないことも少なくありません。

PMSと上手に付き合うには、ライフスタイルの見直しや症状を理解することが大切だと伊藤院長は言います。

悩ましいPMSとどう付き合えばいいの?医師が解説

CBCテレビ:画像 『チャント!』

伊藤院長によると、適度な運動を取り入れ、規則正しい生活を送ることが大切だと言います。

また、カフェインやアルコールを控えめにし、カルシウムやマグネシウムが多く含まれた食品を食べるとよいとされています。

さらに、PMSの症状を記録し「生理前だから調子が悪い」と思うだけでも気が楽になるといい、PMSの改善には大切と言われています。

最近ではPMSの症状を簡単に記録できるアプリも出ているので、活用するのもよさそうです。

「我慢せずにピルを試してほしい」ピルや漢方で症状が改善?

CBCテレビ:画像 『チャント!』

ピル(低用量ホルモン剤)や漢方などの薬を服用するのもよいと伊藤院長は言います。月経困難症や子宮内膜症などの治療で飲むイメージがあるピルですが、PMSにも効くそう。

ピルを飲むことで、卵巣にホルモンをあまり出さなくてもよいと脳が判断し、ホルモンの急激な変動がなくなるため、PMSが起きづらくなります。

ただし、PMSでのピルの処方は保険適用外。1シート1か月分で、およそ3000円前後かかります。

また、ピルの飲み始めから1か月ほどは、むくみや胸の張りなどの副作用、まれに血栓症のリスクもあるので、医師と相談しながら決めるとよいでしょう。

PMSが原因で、勉強や部活に集中できなかったり、体調不良で生活に支障をきたしたりするのであれば、医学や科学に頼るのも選択のひとつ。

PMSと上手に付き合うために、自分に合った選択肢を見つけてみてはいかがでしょうか。

CBCテレビ「チャント!」7月7日放送より

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