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身体のSOSを見逃すな!しびれに潜む病気のサイン

身体のSOSを見逃すな!しびれに潜む病気のサイン

サマリーSummary

ゲンキスチューデント:高田秋
ゲンキリサーチャー:なすなかにし
ドクター:平澤元浩
じわじわと襲ってくる「しびれ」。年齢を重ねると普段からしびれを感じる人は多く、その割合は65歳以上の7割にものぼります。しかし、たかが痺れと侮るべからず。しびれを放置したせいで寝たきりになるケースもあるのです。そこで今回は、しびれについて徹底リサーチします。

しびれが生じる病気

・手の小指側が麻痺する「肘部管症候群」
ひじの内側を通る神経の損傷により、その先にある薬指と小指がしびれる病気。長時間のパソコン作業や重い物を持つなど、ひじに負担がかかる生活をしている人に見られます。肘部管症候群の原因となる神経は、薬指の中でも小指に近い方に伸びています。そのため、薬指の小指側と中指側の感覚を比べて、小指に近い側に麻痺を感じたら肘部管症候群が疑われます。

・女性に多く見られる「手根管症候群」
手根管とは、手首の中にある骨と靭帯に囲まれたトンネルのような狭い空間。その中には神経が通っており、手首に負担のかかる生活をしていると、靭帯の一部が分厚くなり手根管が狭くなります。すると、神経が圧迫され指先がしびれる手根管症候群になります。特徴は、薬指から親指からしびれる事。小指は一切痺れません。女性で手がしびれる人の3分の1から半分くらいは手根管症候群の可能性があります。

<セルフチェック法>
▼両手の指先を下に向け、手の甲を胸の前で合わせる
親指から薬指がしびれるようであれば、手根管症候群が疑われます。

・下半身がしびれる「腰部脊柱管狭窄症」
腰の骨が変形し、下半身にしびれが生じる病気です。

・寝たきりをも招く重大な病「変形性頸椎症」
変形性頸椎症とは、頸椎の一部に棘のような骨が形成され、変形した状態の事。棘のように突き出た部分が脊髄を圧迫すると、しびれなどさまざまな症状が現れます。脊椎は、全身の感覚神経や運動神経とつながっているため、圧迫が進むと症状が現れる部位が移動したり、広がったりするのが特徴。足にも影響を及ぼすため、手遅れになると歩行障害や最悪寝たきりになるケースもあります。

<変形性頸椎症のサイン>
・箸が使いづらい    ・物をよく落とす
・字が書きづらい    ・シャツのボタンが留めづらい
・よくつまずく     ・ふらつく

~早めに病院を受診しましょう~
変形性頸椎症の主な原因は、加齢です。そのため、誰にもリスクがあります。手足のしびれや歩きづらさを放置していると、取り返しのつかない危険性もあるので、症状が軽くても早めに病院を受診しましょう。

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