おかえりタツ!オレたちの立浪監督は強竜再生へ向け一切の妥協無し!
【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)
おかえりタツ!
オレたちの立浪和義がドラゴンズへ帰って来た!
悲願でもあった監督として12年ぶりにドラゴンズ復帰を果たし、バンテリンドームへ戻ってくる!
10月29日行われた就任発表以来、立浪新監督就任話で名古屋の街は大盛り上がり!コロナ禍の中、漂い続ける暗いムードが一気に晴れ渡り、ドラゴンズブルーが秋空に広がった!
『打つ方は必ず何とかします』
監督就任会見では強竜再建へ向け、一切妥協を許さないことを公言。チームには勝ちに対する執念をしっかり植え付けることを約束してくれた立浪新監督。ドラゴンズ最後の砦ともいえる三代目ミスタードラゴンズ登場にもう期待という文字しか頭に浮かんでこない!
今週のサンドラは立浪新監督をスタジオへ招き、来季構想を明らかに!とばかり、全部聞いちゃおうスペシャルと題し、数多くの質問をぶつけた!MCの若狭、加藤アナの速射砲の質問をすべて見事に、かつ瞬時に打ち返した立浪新監督。冷静沈着、頭が切れます!さすがの一言!
現状ドラにとってホームランテラスは不利
今回は事前に番組スタッフが用意した質問の他、番組生放送中に視聴者からツイッターで届いた質問を交え、次々と立浪監督にぶつけていく。
〇優勝に絶対必要なキーマンとは一体誰?
立浪『キーマンというよりも、今年レギュラーとして出場していた野手ですよね。皆ほとんどが成績悪かったので、まずは一人一人が見つめ直して復活させることが大事ですね』
どうやらレギュラー全員の底上げが課題となりそうな雰囲気。まだまだ手探り状態は否めないところか。また本拠地バンテリンドーム長年の課題でもあるホームラン不足解消に向け、次の質問が飛んだ。
〇ホームランテラスは作りたい?
立浪『観ている側からすればホームランは魅力に感じるでしょうし、将来的には作った方が良いと思います。ただ今のチームの状況を見れば、逆にドラゴンズには不利になると思います。バッターが育った時には是非考えてもらいたいですね』
石川昂、そして今年ドラフトで指名されたブライト、鵜飼らが確実に力を伸ばした時、バンテリンドームにもテラス席が新設される…そんな未来予想図が目に浮かんできそうだ。
まずは現有戦力の見極めを優先
続いて気になる選手情報についてもズバリ本音を明かす立浪監督。
〇新外国人助っ人はすでに決まっている?
立浪『目玉はひとり、右の大砲ですね。ポジションは外野。今調査中です』
外国人選手獲得となると、選手枠も必然とシビアになってくるわけで、今後の戦力外話もファンにとっては気になるところ。
〇第二次戦力外通告はある?
立浪『今後の入団選手の兼ね合いもありますが、現状は考えていません』
〇トレードは考えている?
立浪『今年に限って言えば、ほとんどないと思って下さい』
まずはじっくり現有戦力の力の見極めをするということか。ファンにとっては安堵する知らせになったのでは?
〇二番打者は強打者か小技ができる打者か?
立浪『井端さんのような二番バッターがいれば良いのですが、現状はなかなか見当たらない。強打者とは言わないですが、バントをしなくても良い打者がこなしてくれたら良いなと思っています』
この日のゲストコメンテーターは名前が挙げられたその井端さん。緊張した面持ちで二番打者論を語る。
井端『二番はクリーンアップ次第。しっかりしていればバントができるタイプでも良い。打てるバッターが余っているようであれば二番に置くのも面白いのでは』
とはいえ、相手投手から見れば、井端さんのような何をしてくるのか分からない選手ほど嫌なバッターはいないはず。今季飛躍のきっかけを掴んだ、中堅どころの三ツ俣あたりがその役回りをこなせば面白いのだが。ヒゲを剃り落とした阿部もこのまま黙って引き下がるまい。どちらにしても競争必至なポジションには変わりない。
出でよ!使いたいと思わせる若竜
気になる来季の若手起用について、立浪監督はどんな考えを持ち合わせているのだろうか?
〇石川昂は開幕四番もある?
立浪『気が早いんですけど(笑)。ようやくフェニックスリーグで試合に出始めた段階で、ここ二年間ケガが多く、今出場させてもおそらくケガをすると思うんですよね。まずは焦らずしっかり体力、そして技術を身につけて欲しいですね。彼の場合は速いボールをしっかり捉えられるか。そこが一軍で活躍できるかのポイントです』
〇石川昂について、もうひとつ。ボジションは空いている二塁、外野を秋季キャンプで練習させる考えはありますか?
立浪『打つ方に魅力を感じれば、そういう選択肢も考えられるかと思います』
気になる根尾についてはどうだろう?
〇根尾はショートで使う?
立浪『秋季キャンプでしっかり見てから決めたいと思います』
根尾も、そして石川昂も然り。やはり二人ともしっかり一年間戦える体力、そして打力アップがこの秋から来春にかけての課題といえよう。
そして彼らを含め、来季は一気に若手起用へと世代交代が進むのか知りたいところだ。
〇来年は一気に若返りを図る?
立浪『自分が見て、この選手を使えばモノになると思えば、思い切って使います。打てなくても使っていたら、必ずいけると思わせるような選手じゃないといけません。段階を経ず、むやみに使ってダメになる場合もありますから、しっかりと見極めていきます』
このメッセージに刺激を受けた若竜は何人いるのだろうか。若手の突き上げなくして、ドラゴンズの未来はない!
負けている時、もう選手はベンチで笑わない
そして質問は実践編と進んでいく。
〇春季キャンプ初日に紅白戦をやる?
落合監督一年目のキャンプ、選手に命じたキャンプ初日の紅白戦実施。さて立浪監督はどう考える?
立浪『これはないです。ただ若手選手たちにはキャンプ初日に試合ができるぐらいの準備はしてきてもらいたいですね』
〇キャッチャーは固定する?
立浪『解説をしていた時も言っていましたが、固定したいですね。ひとりのキャッチャーが最低130試合ぐらいはマスクをかぶって欲しい。木下が成長してきましたので期待しています』
〇一塁へのヘッドスライディングは禁止する?
立浪『できればあまりしたくないですね。私もケガしてますから。これは考えます』
〇1塁、3塁コーチは誰にする?
立浪『もう考えています。1塁は荒木コーチ、3塁は大西コーチです。大西コーチはジャイアンツ在籍時に3塁コーチの経験がありますし、荒木コーチも然りですね』
〇打順は固定?それとも相手投手によって変える?
立浪『すぐ今はと言えば難しいですが、いずれ固定していきたいですね』
〇代打の切り札は誰?
立浪『現時点では福留孝介。ただ年齢も年齢ですし、もう一人二人考えています』
そして、以前サンドラ内で立浪監督が発言したことで物議を醸した“例の件”も再び質問!
〇負けている時、選手が笑っていたらどうする?
立浪『もう笑わないと思います』
井端さんも苦笑。若狭アナに振られても、笑いを抑えながら一言!
井端『笑えないですね!』
笑えるはずがない!とはいえ、好機でタイムリーを放ったり、ピンチの場面を切り抜けた時は顔に出てしまいがちだが…。というわけでこんな質問も。
〇得点した時や抑えた時などのパフォーマンスはあり?
立浪『それはいいですよ!活躍して目立つ分であればいくらでもやって下さい』
ここの笑顔はオッケー!
立浪監督が“当たり前だろう!”と呆れ笑いだったのは言うまでもありません(笑)。
〇茶髪とヒゲは禁止する?
この質問は選手を見れば分かるそうです(笑)。
ズバリ!ゲスト井端の質問はこれだ!
ゲストの井端さんからも興味深く、突っ込んだ質問がビシバシと飛ぶ!
〇新庄監督は意識している?
立浪『これは正直、野球界の人たちもビックリしたと思うんですけど、ただ野球の考え方はしっかりしています。意識することなく、まずは自分のチームをしっかりとね』
続けての質問は基本中の基本とも言える質問!さすが、そこは外さない井端さん!
〇優勝するために最も必要な事は何?
立浪『もうこれはピッチャーですよ。ドラゴンズはピッチャーが良いと言われていますが、小笠原が今年活躍しましたが、もっと伸びると思うんですよ。福谷、梅津らの活躍も期待できますし、あと二人、三人増えてきたらかなりチャンスは出てくるのかなと思いますね』
ピッチャーは何人いても十分ではない。立浪監督も守りの野球を標榜しているだけに必然の回答といえよう。
〇すでに開幕投手は決めている?
立浪『まだ落合投手コーチと会っていないので、勝手に決めてしまうと怒られます』
そして、最後に最上級ともいえる“攻め”の質問を!
〇来年優勝する
立浪『モノには順序がありますから(笑)。ただ優勝を狙わずに戦うチームなんてありません。来年に限っては若い選手も思い切って使っていきます。全力で頑張ります!』
そして、若狭アナから爆弾質問!
多くのドラゴンズファンが聞きたかった“あの気になる質問”が飛ぶ!
〇今回、井端さんをコーチ要請しなかったのは何故?
立浪『今回諸事情があって、入ってもらえなかった。でも本当は入ってもらいたかった。そのうち是非入ってもらえるようにやっていきたいなと思っています』
要請はしたものの今回は実現しなかった井端コーチ就任。近い将来、必ずや内野守備作戦コーチとして力を貸して下さい!
もう期待しかない!
最後にフェニックスリーグで汗を流している若竜たちから来季へ向けての熱い抱負を聞いた立浪監督。
立浪『もう期待しかないですね!』
4日からナゴヤ球場で始まる秋季練習では、若手選手たちには、ひと皮もふた皮も剥けるための猛練習を科すことになろう。そこで伸びる選手を見極める。監督にアピールする選手が何人も現れることを今から楽しみに待ちたいものだ。
名古屋のファンに育ててもらった感謝の一念でドラゴンズからのオファーを待ち続けた立浪監督。ユニホームを着るなら必ずドラゴンズ。そんな義理を大切にする、なんとも昭和臭を感じさせる立浪監督が大好きでたまらない。私たちファンは全力で新監督を、そして愛するドラゴンズを応援するのみだ。スタンドを満員に埋め、立浪監督の初陣を祝おうなんて思うのは、少々気が早いか。それほど心は抑えきれないほど弾んでいる。
がんばれドラゴンズ!燃えよドラゴンズ!
そして最後に。
与田前監督、三年間本当にありがとうございました。
貴方のいつ何時も変わらなかった選手ファーストの振る舞いは忘れません。
竹内 茂喜