まさかの呼び名に憲伸さん苦笑!吉見は大爆笑!都合が悪くなると急に日本語が怪しくなったチェン・ウェイン投手
CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
川上・吉見のWエース対談 チェン・ウェイン前編
中日ドラゴンズの川上憲伸さん、吉見一起さんのWエース対談!
今回のテーマは吉見さんと左右のエースとしてドラゴンズ黄金期を支えたチェン・ウェイン編!年齢ではひとつ下の海を渡ってきた弟分であるチェンの思い出を笑いの渦で語りまくる!今回はその前編。ドラゴンズ入団したあたりからスタートだ!
来日時は中学生!?
川上『チェンは同級生?』
吉見『一歳年下になりますね。チェンは何年に入団したんですか?』
川上『チェンはねぇ、結構古いんだよ。星野さんの時に来日して、山田さんの時にはもう肘の手術をしていたと思うから、2002、3年にチェンは来ていたと思う。“今中2世”という触れ込みだったね。おそらく中学生ぐらいの時じゃないかなぁ』
吉見『それはないんじゃないですか!来れないでしょう!(笑)』
川上『2002年の時、ヨシは何歳?』
吉見『ボクは18ですね』
川上『じゃあ、高2ととかなぁ。なんか高3というイメージじゃなかった気がする』
では、チェン・ウェイン投手のプロフィールをちょいとご紹介。
台湾高校時代から一試合22奪三振を記録するなど、高い能力を発揮。
日米争奪戦の中、当時のアジア担当スカウトだった大豊泰昭さんの熱意にドラゴンズ入りを決め、2003年国立体育大学の学生のまま入団したチェン君でありました。
だから正解は大学生ですね、憲伸さん!
川上『そうそう、なんせ学生のままかなんかだったんよ。それで北谷球場で投げているのを見たの。ゴッツい小さくて、顔がすごい男前なんよ。ただね、ユニホーム姿のチェンはまるでパジャマだったの!(笑)』
キャンプの時に渡されたユニホームは、成長を見込んでか1サイズ、2サイズ大きめ。そりゃプロの体になっていないチェン君が着れば、ダボダボでしょうね!
川上『もうガリガリやったな!(笑)この子は大丈夫かいなと思って、球も大変申し訳ないけど、“こりゃ、アカンやろ”って感じだった』
都合が悪いと知らんぷり
入団当時は日本語も話せず、吉見さん曰く、すごくシャイなイメージだったというチェン。当時昇竜館(ドラゴンズ寮)に住み、部屋のフロアが一緒ということもあって、吉見さんとチェンは急接近!
吉見『なにがきっかけか覚えていないですが、急に仲良くなって。ラーメン食べに行くような仲になったんですよ。門限過ぎたくらいに二人で抜けて(笑)』
川上『寮長大丈夫か?』
吉見『大丈夫です!堂上さんだったんで(笑)』
問題発言!(笑)
まあ、さぞかし選手思いの寮長だったのですね!堂上パパは!
吉見『それからずっと交流あるんです』
川上『ラーメンごちそうしたった?』
吉見『もちろんもちろん!』
川上『チェンはね、日本語ほぼほぼ分かるんだけど、分からんフリをするタイプやな』
吉見『都合悪いとそうですね(笑)』
基本、日本も台湾も漢字文化。
漢字が分かればなんとかなるってなもんです。
川上『オレらよりも言葉を知っとると思うよ』
吉見『そうっす。言葉知っているなと思ったのは、ボクが20代後半だったと思うんですけど、なんかの会話で“年齢、何歳?”って聞いたら、“四捨五入したら30じゃないですか!”って言ったんですよ!四捨五入なんて使うなんて!ええっ!っと思って!(笑)』
川上『もともと四捨五入って言葉は台湾からきた言葉やからね』
吉見『ガハハ!ほんまですかっ!?(大笑)』
もちろん違います!
憲伸さん“名前逆さま”事件
ネタか本当か、盛んに都合が悪くなると言葉が怪しかったと話す憲伸さん。
そんな記憶が色濃く残る理由には、こんな思い出があるからでしょうか…。
川上『アイツはね、都合が悪くなると言葉間違ってね。彼、覚えてないと思うけど、オレのこと最初、カミカワ(川上)さん言うとったんよ』
吉見さん大爆笑!
しかし憲伸さん、メジャーに行った際もカワカモさんと呼ばれたり、踏んだり蹴ったりですな!(笑)
ちなみにカワカモさん話は“ドラゴンズの絶対的エース川上憲伸が語る~メジャーリーグ編”を是非ご覧下さい!
川上『あれは二軍の練習に参加しとった時やったかな、風呂場で会話したら、“おはようございます!カミカワさん”って。嫌がらせやろうと思って(苦笑)』
吉見『たぶん(漢字を)逆に読んでいるんじゃないですか?』
川上『ひょっとしたら台湾は右から読んだりとか、そのせいで上から読むのを下から読むのか?』
吉見『一度行きつけの治療院にチェンを連れて一緒に行ったんですよ。その際、サインを頼んだ時、××先生の“先生”の文字を逆に書いたんです』
ん!?あらためて文字で表すと“生先”ですね!
川上『ちょっと待って!先生って逆に読んでも“せんせい”か?センセイ…イセイセ?』
憲伸さん、ボケかマジメか判断つきません!(笑)
川上『やっぱり台湾の呼び名は“カミカワ”さんなんや!』
吉見『ガハハ!たぶん、そうなんすよ』
そんなわんぱくチェンがお気に入り!
吉見さんが一番可愛がった後輩がチェン。
だから少々度を超す無礼な振る舞いも“可愛いやっちゃなぁー”と許したことも多かったはず。
川上『だけどさぁ、敬語使ってなかったでしょ、チェン?』
吉見『“オイ!”とか言ってましたね。“オイ!吉見ぃ!”とか言ってましたね』
縦社会のプロ野球において、先輩をオイ呼ばわりするなんてご法度!
それだけ仲が良かったというエピソードと捉えましょう(笑)。
川上『だよね!遠征で一緒にタクシー移動した時あったじゃん?(会話聞いていて)オレの中では同級生か下手したらチェンの方が上やなと思っとった。アイツ、イタズラ好きやもんな!』
吉見『そうですねぇ。わんぱくですね。まあ、ボクは嫌じゃなかったんですけどね。“××やろ!”とか、“なんでやねん!”とか言いますからね!』
川上『名古屋弁結構しゃべるしな』
いかなる時も彼女とデート!?
川上『オレの記憶の中では、チェンって今の奥さんとずっとiPadかなんかでイチャイチャしていた覚えがあるねぇ』
吉見『Skype系っていうんですか。ずっとやっていましたね!』
国際電話はお金がかかるし、顔を見ることかできない。
Skypeならば、ネットにつなげばオンタイムで顔を見ながら話すことができる。
彼女を台湾に残し、ひとり海を渡ったチェンだからこそ、たどり着いたデート方法だったのでしょうね。
川上『遠征先の球場でひとりになって集中したい時、こっそり使う部屋とかあったの。こんな所にこんな部屋があるんかみたいな。でもね、だいたいそこに行くとチェンがおるんだわ!』
ガハハ!球場に来ても、しっかり彼女とバーチャルデート!?
川上『なんかパソコンみたいなもの持って、彼女の映像でも見てたんかな。一瞬可愛い顔が見えたもん』
ちなみにその彼女とは、今の奥さんでアリマス。ご安心あれ!
吉見『ボクが寮に入った頃、チェンの部屋に行くと必ず彼女とパソコンでやりとりしてましたね』
川上『頭良いよね!』
吉見『良いんじゃないですかね。良いから、あんなに(日本語)喋れるんじゃないですかね(笑)』
~後編へ続く
(竹内茂喜)