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【日めくりドラゴンズ】2010年11月7日。日本シリーズ第7戦。土壇場同点劇にナゴヤドームが揺れた!

【日めくりドラゴンズ】2010年11月7日。日本シリーズ第7戦。土壇場同点劇にナゴヤドームが揺れた!
ナゴヤドーム空撮

日付ごとにドラゴンズの過去の試合をCBCラジオの実況とともに振り返る「日めくりドラゴンズ」

きょう11月7日の試合を振り返ります。
2010年11月7日。マリーンズとの日本シリーズ第7戦が行なわれました。

前日の第6戦は引き分け。2勝3敗1分で迎えた第7戦。
勝って第8戦に持ち込みたいドラゴンズは、
大島の二本のタイムリーなどで3回までに6点を奪い、一時は4点をリードします。

しかし、相手は恐ろしいマリーンズ打線。
8年経った今でも耳に残っているチャンステーマと共に追い上げられ、
あっという間に同点、そして逆転されてしまいます。

1点ビハインドの9回。後がないドラゴンズの先頭バッターは和田。
このシーズン、キャリアハイとなる37本塁打を放った四番のバットに、
ファンは願いをかけます。

ファールで粘った末、フルカウントからの7球目でした。

「第7戦も満員のナゴヤドーム。7-6。9回ウラ、1点を追いかけるドラゴンズ。
 四番の和田から始まるオーダー。その和田、2エンド2。
投球7球目。マウンド、小林。足が上がる、第7球を投げました。
 打ちました!レフトへ上がった!高く上がった!」(角上アナ)

「行けぇぇぇぇぇぇ!!」
ドラゴンズファンの願いを乗せた打球は、左中間スタンドへ向かって伸びていきます。

「センター、レフト。共に追いかけて、追いかけて、追いかけてジャンプをして、
フェンスに当たっている!和田はセカンドベースもまわる、
三塁まで行く、三塁まで行く!」(角上アナ)

スタンドにはわずかに届きませんでしたが、打球はフェンスに当たり外野を転々。
その間に和田は三塁へ達しました。
いま思い出しても鳥肌が立つような、和田の執念のスリーベースヒットで無死三塁。

続くバッターは五番・ブランコ。
「打ちました。センターへ弾き返した。センター下がる、センター下がる。
 センター下がってボールを捕る!三塁ランナー和田、タッチアップからスタート。
 いまホームイン、同点!土壇場9回、同点、7-7!!」(角上アナ)

犠牲フライで同点に追いつくと、ナゴヤドームのボルテージは最高潮に。
外野席のみならず内野席のお客さんも総立ちとなりました。
高校2年生だった私も現地で観戦していましたが、
ドーム全体が揺れるような、地鳴りのような歓声は、
後にも先にもこの一度しか味わったことがありません。

・・・12回、4イニング目となった浅尾が力尽きました。
岡田にライトオーバーのタイムリー三塁打を打たれ、これが決勝点に。
日本一の夢はまたも叶いませんでした。

間違いなく記録にも記憶にも残るシリーズとなりました

第6戦は延長15回、5時間43分(シリーズ史上最長)。
第7戦は延長12回、4時間56分(シリーズ史上2番目の長さ)。
合わせて27イニング、10時間39分に及ぶ激戦。

史上初めて地上波での全国中継が行われず、
一部で “不人気カード”などと揶揄されたシリーズでしたが、間違いなく記録にも記憶にも残るシリーズとなりました。

2010年11月7日 日本シリーズ第7戦
ロッテ 200 130 100 001=8
中 日 312 000 001 000=7
(勝)伊藤   (敗)浅尾
この試合のCBCラジオ中継は、
解説・牛島和彦さん、実況・角上清司アナウンサー
でした。

【CBCアナウンサー 榊原悠介
中日ドラゴンズ検定1級。日付からドラゴンズの過去の試合を割り出せる特技を持つ】

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