加藤愛アナが三重県名張市の愛されフード『なばり饅頭』を調査! 透け透けがハンパない! 超薄皮のまんじゅう
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、根づく愛されフード。CBCの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、『三重県名張市』の『なばり饅頭』です。
ユニークな店名『さんきゅうや』の由来は?
聞き込みをすると、『なばり饅頭』は地名が付いているだけあって地元の人たちがよく知る、薄皮であんこを包んだ饅頭。おやつで食べたり、土産にしたりと身近なものだとか。
近鉄名張駅前の『賛急屋(さんきゅうや)』で売っているとのことで訪ねると、和菓子が数ある中、『なばり饅頭』は加藤愛アナが「すごい透け透け!」と言うくらい超!薄皮の饅頭。それゆえに、中のあんこが堪能できる一品なのです。ユニークな店名『賛急屋』の由来を聞くと…、名張駅がある路線はかつて『参宮急行電鉄』(略称:参急)といって、関西から伊勢方面の足として開通。名張駅は1930年に開業し、その同じ年に『賛急屋』も創業しました。その“鉄道名”とありがとうの“サンキュー”の意味も込めて付けたと伝わっているそうです。
薄皮でもモッチリ&やさしい甘さの滑らかこしあん
創業と同時に誕生した『なばり饅頭』。街道の宿場町でもあった名張の茶屋で食べるようなイメージで作ったのが始まりだとか。1950年代には“なばり”の名前を商標登録。地元の名を名乗る素朴な饅頭は、名張を代表する銘菓になっていきました。『なばり饅頭』は、北海道十勝産を中心に数種類ブレンドした小豆を使用。やさしい甘さに炊き上げ、滑らかなこしあんにします。それを包む薄皮の小麦粉は、コシが出る地元・三重県産。小豆、砂糖、小麦粉と至ってシンプルな材料だけに吟味した素材を使っています。饅頭は蒸し上げると、中のあんこがにじみ出たような状態に。薄皮がもっちりとしているのも特徴です。
「変化するところは変化して、今まである」これからも続く思い
創業から94年。店舗は、コロナ禍まっただ中に、お客さんの足が途絶えたことを前向きに捉えて建て替えをし、2021年8月にリニューアルオープンしました。「これから先も残していきたいので、しないといけないこと。変化するところは変化して、今まである」と4代目は語ります。その一つが、和菓子店と飲食店の併設。実は、前の店舗の時も隣に飲食店があり、地元の人たちの憩いの場でした。建て替えという変化があっても、併設というスタイルを今も残しています。
さらに和菓子店では、名張の銘酒の酒粕を使った『なばり地酒饅頭』が今年誕生! お酒が飲めない加藤アナもおいしくいただきました。
新しいことにも挑戦しながら、名張駅の玄関口で100年近く行き来する人を出迎えてきた『賛急屋』。「本当にこの土地が好きなので、もっと知ってもらいたい」と4代目。代々受け継がれてきた地名を名乗る『なばり饅頭』を未来に残すためにも、時代に合わせてまだまだ進化していくようです。
(CBCテレビ「チャント!」6月13日(木)放送より)