加藤愛アナが三重県桑名市多度町の愛されフード『八壺豆』を調査! 歴史は300年以上! 85歳の女将が手作りで守る豆菓子

2024年5月2日(木)放送
加藤愛アナが三重県桑名市多度町の愛されフード『八壺豆』を調査! 歴史は300年以上! 85歳の女将が手作りで守る豆菓子

その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、根づく愛されフード。CBCの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、『三重県桑名市多度町』の『八壺豆(やつぼまめ)』です。

徳川綱吉の時代が始まり! 多度大社参拝の土産物

CBCテレビ『チャント!』いただきます!ほぼ地元だけ 愛されフード

『八壺豆』は、大豆に蜜ときな粉をまぶした豆菓子で、通称“多度豆”とも呼ばれる多度で有名な名産品。多度大社の門前町にある何軒かのお店で作られているとのこと。

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地元の人に教えてもらった『西大黒屋』におじゃましました。登場した『八壺豆』は、表面に砂糖がまぶされた小さくてまん丸な豆菓子。歴史はなんと1700年代初めの徳川5代将軍・綱吉の時代まで遡ります。多度にある八壺渓谷近くで、おばあさんが豆菓子を作っていたのが始まりだとか。その後、滝しぶきに見立てた砂糖をまぶし、多度大社参拝の土産として名を広め、何軒もの店で作られるようになりました。

「簡単なものが一番難しい」…夫の言葉を乗り越えた女将

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『西大黒屋』は、まさしく綱吉の時代に創業。店を守るのは、現在85歳の11代目女将。たった一人で『八壺豆』を作っています。その豆菓子をいただくと、「豆という認識で食べるとちょっと違うかも。それくらい口溶けがやわらかくて、甘くておいしいです」と加藤アナ。

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『西大黒屋』では材料にもこだわり、遠赤外線で炒った北海道十勝産のブランド大豆に、沖縄波照間島産の黒糖を溶かした黒蜜をかけて、そこに上質な国産きな粉をまぶします。一粒の大豆が指の頭くらいの大きさになるまで繰り返すこと15回。最後に砂糖を表面にまぶして完成です。機械化が進む中、この店ではすべて手作り。夫の病によって、早くから製造を引き継ぐことになった女将・登美子さん。「毎日作れ。捨ててもいいから作って、体で覚えよ。この豆は簡単だけど、簡単なものが一番難しい」と夫からの言葉があったそう。今では「手が変わったら豆の味が変わります。誰にも触らせない…」と信念をもって作っています。

SNSで情報発信。新たな商品も!

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そんな登美子さんの『八壺豆』の美味しさにほれ込んだ、神奈川に住む姪夫婦が、もっと若い人たちにも知ってもらいたいとSNSで情報発信。その中でも目を引く緑色の菓子が『抹茶豆』です。炒った大豆に黒蜜ときな粉をまぶすところまでは八壺豆と同じですが、最後に砂糖ではなく抹茶をまぶしたもの。10年ほど前に誕生させました。味わいは八壺豆とは違い甘みは少なめ。抹茶のほろ苦さと風味が感じられる一品です。

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300年の歴史がある『八壺豆』を守り続け、新たな商品も加えた登美子さんですが、『西大黒屋』は後継者がいないためこの代で終わりだとか。しかし、85歳の今もなお「まだまだ若い。がんばらねば」と、多度の愛され名物を作り続ける11代目女将でした。

(CBCテレビ「チャント!」5月2日(木)放送より)

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