加藤愛アナが岐阜県大垣市の愛されフード『水まん氷』を調査! かき氷に埋もれる“水まんじゅう”は最高の食べ方!
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、根づく愛されフード。CBCの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。 今回は、水の都『岐阜県大垣市』の『水まん氷(みずまんごおり)』です。
八角升のシンプルかき氷! 中にはモッチリ&ツルンな水まんじゅう
隣町・養老町出身の加藤アナ。ほぼ地元で馴染みのある大垣ですが、「“水まん氷”は知らないです!」と調査を開始すると、無色透明のシロップの“せんじ”のかき氷の中に、水まんじゅうが入っているものと判明。シャクシャクとプニプニの食感がたまらない、『餅惣(もちそう)』という店のオリジナルかき氷で、大垣市では当たり前に知られているとか。大垣駅前の商店街にある『餅惣』を訪ねると、店頭には涼しげに“水まんじゅう”が! 創業は文久2年(1862年)。江戸時代から続く和菓子処で、現在は6代目が切り盛りしています。
大垣の夏の定番“水まんじゅう”を使った、この店でしか味わえない『水まん氷』は、八角形の升に入って登場! 水まん氷を知らなくても、水まんじゅうが大好きな加藤アナは、かき氷をかき分け、中にある水まんじゅうを味わいます。
水まんじゅうの理にかなった食べ方が『水まん氷』
「私が知っている水まんじゅうよりも、表面がキュッと締まっている感じがします」と食感の良さを感じた加藤アナ。『餅惣』では、ご主人が厳選した2種類の葛粉と本わらび粉を使っています。これを練って火を通し切らない半熟の状態でおちょこに移し、餡玉の上からさらに生地を流し入れて蒸し上げます。冷蔵庫で保存すると、皮が白っぽくなったりもろくなったり、葛の老化を早めてしまうため、持ち帰る時も常温。
食べる直前に氷水に浮かべて、少し冷えたら食べるというのが水まんじゅうの楽しみ方です。この話で「水まん氷は、ものすごく理にかなっている」ことに気づいた加藤アナ。水まんじゅうの葛の良さを損なわずに、冷たく食べられるのが『水まん氷』なのです。
ご近所さんへのサービスから商品化へ!
この食べ方が誕生したのは、今から30年前。父である先代のご近所さんへのサービスからだとか。氷問屋でもある『餅惣』は、夏場はかき氷も出しているため、水まんじゅうをパックに詰める時、かいた氷を入れたのが始まり。ご近所さんが家に着いた頃には程よく冷えていて、水まんじゅうは食べ頃に。それが評判となって、店でもその食べ方で出すことになったのです。
『水まん氷』は“せんじ”のみを商品化。おいしい大垣の水と少しのザラメで作った純な甘みが最大のこだわりです。器もかつてはガラス製でしたが、『水まん氷』が知られるようになってきたため、近所の升の製造会社に八角形の升の器を依頼。「30年経つ今も大垣の名物としてあるのは、地元の人が水まんじゅうを愛して普通に生活の一部として楽しんでくれているおかげ」とご主人。「より良い食べ方として、私もみんなに知ってほしいと思いました」と加藤アナも絶賛の『水まん氷』は、毎年4月から9月上旬までの期間限定です。
(CBCテレビ「チャント!」8月17日(木)放送より)