東京五輪マスコットは全国の小学生が投票!
北辻利寿
【CBCテレビ イッポウ金曜論説室】
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの大会マスコット、どうやって決まるのかご存知ですか?実は全国の小学生たちの投票によって決まるのです。
大会組織委員会では、2017年8月にマスコットデザインを全国から募集しました。
1998年の長野での冬季大会の時は「スノーレッツ」と名づけられたフクロが大会マスコットでしたが、今から53年前の1964年の東京オリンピックでは大会マスコットという存在がありませんでした。
このため、夏季大会としては日本で初のマスコットになります。
全国から2042件の応募があり、12月7日にこの中から選ばれた3作品が発表されます。そして、この後の最終審査を行なうのが、実は全国の小学生たちなのです。
大会マスコットは「選手や訪問客を歓迎し、大会を盛り上げ、その価値を伝え、日本の文化や魅力を紹介する重要な役割」と組織委員会は位置づけていますが、そこでの主役は将来を担う子どもたちだと話しています。
このため、マスコット選考にも、その思いを反映させました。
それが、全国の小学生たちによる最終投票でマスコット決めるという選考スタイルとなりました。
すでに全国2万1000を超える全国の小学校には、組織委員会から投票への参加登録用のはがきが届いています。
投票はクラス単位で行なわれ、組織委員会によりますと、その数は全国で28万クラス、すなわち投票総数は28万票ということになります。
投票には小学校ごとに参加登録が必要です。参加を希望する学校は届いた選考はがきに記載されているIDとパスワードによって、インターネットで登録します。
そして最終候補3件の中から、最も大会マスコットとして相応しい1件をクラスごとに選んで投票します。
投票期間は12月11日(月)から来年2月22日(木)で、登録さえすれば、この間はいつでも投票することができます。
オリンピック・パラリンピックの大会マスコットを小学生の投票で決めるのは"世界初"の試みということです。
大会組織委員会では「マスコットは皆のためのもの。子どもたちの身近な存在として位置づけてほしい」と、投票への積極的な参加を呼びかけています。
最終結果の発表は来年2月28日に決まりました。さて、どんな大会マスコットが子どもたちによって選ばれるのか、楽しみですね。
東京オリンピックは2020年7月24日から8月9日、パラリンピックは8月25日から9月6日の日程でそれぞれ開催されます。
【イッポウ「金曜論説室」より by CBCテレビ論説室長・北辻利寿】