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平田良介「僕が活躍しないとドラゴンズの優勝はない!」その言葉で乗り越えた壁

平田良介「僕が活躍しないとドラゴンズの優勝はない!」その言葉で乗り越えた壁
とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録

平田良介「僕が活躍しないとドラゴンズの優勝はない!」その言葉で乗り越えた壁

 2019年4月16日(火) 10:10
澤村 桃
澤村 桃
CBCテレビ:画像 『サンデードラゴンズ』

「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

待ちに待った1046日ぶりの貯金チャレンジ!

先週の阪神戦のカードで3年ぶりの貯金を作ることができた。
その初戦に試合の大事な場面で好走塁を見せた堂上直倫選手は、

「走塁ではじめて褒められました」と控えめに はにかんだ。

京田陽太選手はタイムリーを放ち
「(開幕スタメンを外れたことの)悔しさを忘れず1日1日が勝負と思ってやっている」
と気を引き締める。

井領雅貴選手も守備から入って貴重な追加点をもぎ取るなど途中出場しながらも
しっかり結果を残して存在感を示している。
起用された選手が期待に応えて、チームの勝利につなげている。

一つの方向を向いて戦えている中、3年ぶりの貯金ができたという経験は大きい。
しかしこれからもっともっと上を目指さなければならない。
そんな時に頼りになるのはやはりこの人だ。

「僕が活躍しないとチームの優勝はない!」平田選手の決心

オフに米国・ロサンゼルスでの自主トレに励んでいた平田良介選手©CBCテレビ

平田良介選手は昨年キャリアハイの成績を残し、サイクルヒット達成、ゴールデングラブ賞獲得など攻守の面でチームを引っ張っていた今年の布陣でも数少ないレギュラーが固いと見られていた選手だ。

しかし、今年から原材料不足のためアオダモからメイプルにバットの材料を切り替えなければならなかった。
シーズン前には5種類もの種類の違うバットで練習や試合に臨んだが、平田選手曰くバットの重心の位置を変えて試し試行錯誤した。

試合で使う時のヘッドの出る感触が、練習とも違うために感覚がつかめずにいた。
適応は容易ではなく、オープン戦は打撃不振。打率は.167。
その当時の状況を平田選手は率直にこう話した。

「自分の思ったとおりの打席が少なかったですし、ヤバいんじゃないか」

FAで残留してくれて、怪我も減って、成績も残していた平田選手にきっと何とかしてくれるだろうと思っていたファンも同じく「やばいんじゃないか」と少し不安を感じていた。

だがキャンプでインタビューされた際に平田選手はこう断言していた。

「僕が活躍しないとチームの優勝はない!」

自らを追い込むためにも、名実ともにチームの中心である覚悟で公言したのだろう。
メイプルバットの対応という不安材料があったにも関わらず、必ず開幕に間に合わせてやる!という強い責任感を感じた。
そしてそれを物の見事にやってのけたのであった。

波留打撃コーチに「間に合いました!」

中日・波留敏夫(はるとしお)打撃コーチ©CBCテレビ

オープン戦最終戦3月24日の試合、楽天のハーマン投手からライトのフェンス直撃打を放ったときに平田選手は確信した。

「(打った時に)あっ、この感覚だと思った。アオダモの時と打ち方を変えないといけなかった、この時はヘッドがしっかり出てきてそことバットの感覚がマッチした」

そしてベンチに帰った平田選手は迎える打撃コーチの波留氏にこう言った。

『…間に合いました!』

何よりも力強い言葉だった。

また苦労を重ねたメイプルバットでの打撃の秘訣は、フォームの修正にあった。

「股関節の可動域が広がっているので、重心を下げた方が力が出やすい。これが一番振りやすい形になりました」

その結果は開幕から5試合連続安打という成績に現れていた。
チームを引っ張っていくという責任感を強く持ち、それを結果で示した。
それについて平田選手は浮ついた様子もなくこう言った。

「去年と比べたらいいスタートが切れた」

落ち着いた様子で語る姿から、これから先のシーズンもチームを先導していく未来が見えた。
一つの大きな壁を乗り越えて、しっかりとチームの役割を担っていく。
頼れる男平田のその熱い気持ちと冷静に見据えていく様に、もうグッときてしまう。

与田監督も重要視するチームのモチベーションを支えるプレイとは?

2018年12月の「サンデードラゴンズ」に出演する平田良介選手©CBCテレビ

与田監督はチームにとっていかに勝負に貪欲なプレイが重要かを語った。

「平田が内野ゴロを全力疾走で駆け抜ける姿があった。そういう姿勢を最後までみんなが貫き通すことが必要」

全力疾走で、送球が遅れた時にひょっとしたらセーフになる。
その姿勢で得点を一つでも重ねることを狙っていく。
接戦をものにするためにやるべきことを聞かれた平田選手はこう答えた。

「全力疾走と状況判断」

指揮官がチームに置いて求める姿を、接戦でこそ実戦すべきだと言う。

派手なことではなく、こういったワンプレイが折り重なってようやく1つの勝利を掴むことができることを平田選手は感じているのだろう。
そして好調のチームについてはこう語った。

「本当に強いと思う。普段一軍に慣れていない選手がすごくがむしゃらにプレイしている。”レギュラーをとるんだ!” ”スタメンで出たい!”そういう気持ちが伝わってくる。あとはこの競った試合を勝っていけば、本当に強いチームになると思う」

平田選手は、熱い気持ちと細かなプレイでチームの勝利に向かって戦っている。
「背中で見せてチームに良い影響を与えられればいいなと思っています」

そう締めくくる平田選手の周りはもうきっと影響されている。
毎年少しずつ良くなっていると感じられたのは、そんなチームの成長を見られていたからだと思うのだ。

今年はドラゴンズもチームとしてその結果を残してくれると信じています!
秋にはこのインタビューを見返して泣けるように、頑張れドラゴンズ !!

澤村桃

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