バレンタインの季節ですが、チョコレートの原料となるカカオ農園に深刻な事態が起きています。高騰する金の違法採掘によって大切な農地が破壊されているのです。1月21日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが、金の違法採掘がもたらすカカオ農園への影響について解説します。チョコレートと金の意外な関係バレンタインデーの季節が迫る今日この頃。小高「美味しそうなチョコレートを見かける時期になってきていますよね。そして金の価格が高騰しています」つボイ「チョコレートの話?金の話?関係あるんでしょうかね」小高「どっちも高い」カカオの産地であるアフリカ西部のガーナ。金の採掘のために、カカオ畑を潰して掘り返す一部の業者の存在が問題視されている、と小高が接点を挙げます。小高「カカオと金、という話になってくる。ガーナは世界第2位のカカオの産地であると同時に、金の主要生産国でもあるんですね」本来、金の採掘には国の許可が必要ですが、違法採掘が多く行われています。それも、個人が金を求めて「川で砂を洗う」ということではなく、外国資本が入り、機械を使用しての大規模な違法採掘が問題になっているのです。小高「隠れてこっそり、みたいな感じじゃない」「カカオより儲かる」金を掘らせる親も悪質なことに、そうした業者はカカオ畑を買い取った上、掘り返して穴だらけにして、畑として二度と使えない状態にして去ってしまうようです。つボイ「カカオを育てていれば収入がありますけど。土地を売ってしまったら、収入がその土地だけになってしまう。しかも荒れ地になって放置される」もともと、ガーナでは国がカカオを買い取る仕組み。買取価格に納得できない農家が、一時的な収入に魅力を感じて違法な業者に土地を売ることが起きているそうです。また、水銀やシアン化合物によって汚染された水が川や土地に浸透して、近隣のカカオの生育も妨げてしまう問題も。汚染によって、農産物や水産資源、人体にも悪影響を及ぼす恐れがあるとのこと。小高「カカオだけの話ではなくなってくる」つボイ「『違法な採掘で取れた金は買いません』と言えればいいですけど」小高「金は見た目ではわからないですもんね」ガーナでは大規模業者ばかりでなく、「カカオよりも儲かる」という現地の人も増え、こどもに金を掘らせる親も現れているそう。元に戻すには最低でも四年つボイ「カカオのフェアトレードや児童労働撲滅などの訴えは浸透してきた。そういうので高くなっていると思っていた。『正当な価格で買うとあのくらい高いんですよ』と。でも、こういう問題が裏にあった」小高「もちろん、フェアトレードが浸透して適正な価格になってきている、というのもあるんですけど。それだけじゃない」買取価格を高くする対策も始まっていますが、金の「旨味」に勝るかどうかは不明です。小高「効果が出るかはまだわかりません」一度荒れ果ててしまった畑を元に戻すのは、とても大変なこと。カカオの苗を植えるなど、最低でも4年くらいかかるそうです。つボイ「金が高騰している裏ではこんなことが起きている。高いカカオでバレンタインデーがやってくる」楽しく、美味しいバレンタインデーの季節。この機会にチョコレートにまつわるニュースを知っておくのは大事、と締めくくる小高でした。(nachtm)