佐藤蛾次郎【スジナシ】もぬけの殻の部屋に怪しい男が二人…
【1999年11月3日初回放送】
今回のゲストは、あの「寅さんシリーズ」のレギュラーメンバーである佐藤蛾次郎。鶴瓶とは数年来の仲であるという。この2人に用意された即興ドラマの設定は、家具の無いマンションに男が2人やってきたというもの。
スタジオには、マンションが用意された。室内には、テーブルと椅子2つがあるだけで、家具はなく、がらんとした状態である。この部屋になぜ家具がないのか、引っ越した後なのか、これから引っ越すのか・・・・などは、2人の作り上げるストーリーによって決まってくる。
ドラマは、2人がマンションに入るところからスタート。佐藤が小道具の鍵を使って部屋に入ろうとすると、鍵が開いていた・・・。なぜなのか?この2人の関係は?
このような漠然とした設定の即興ドラマの場合、出演者次第でどのような物語にでも発展できる反面 、互いの息が合わずに、ストーリーが崩壊してしまう恐れもある。しかし、そんな心配を一蹴したのは、佐藤のきわめて自然な演技であった。ドラマ中、不自然な間を作る事もなく、ストーリーと芝居背景を作り出していくのである。
一方の鶴瓶は、この展開に引きずられるように、ついて行くのが精一杯の様子で、佐藤の切り出す物語に合わせて、キャラクターが見る見る変化してゆくのである。この変化も即興ドラマの醍醐味の一つである。