秋の味覚を自宅で手軽に!意外と簡単な栗蒸し羊羹
毎週土曜日のCBCラジオ『石塚元章 ニュースマン!!』では、三重県いなべ市にある『農業レストラン フラール』の北村光弘シェフが、季節の採れたて野菜の情報と、簡単で美味しいレシピを紹介しています。9月12日の放送では、少しずつ秋めいてきたこの季節にピッタリな栗を使ったほっこりデザートを紹介。食欲の秋、始めませんか?
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く優秀食材、栗
秋の長雨が続き、先月とは打って変わって、エアコンが必要ないような涼しい日が増えました。朝晩は半袖では肌寒い日もあり、もう長袖を引っ張り出してきた、という人もいるのではないでしょうか。
そんな季節の気配を感じると食べたくなるのがそう、秋の味覚です。さつまいも、カボチャ、ぶどう、梨など秋は美味しいものがたくさんですが、外せないのはやはり栗ですよね。
北村「今日は栗をご紹介します」
ほっこりとした優しい甘みが特徴の栗。匂いを嗅ぐだけでもふんわりいい香りがしますよね。
北村「バターやミルクにも含まれているんですが、あれはラクトンと言って幸福感を感じるような香りなんですよ」
味も香りもいいだけでなく、実は栄養も豊富な栗。食物繊維やカリウム、ビタミンB1、そして強い抗酸化作用のあるビタミンCを多く含んでいる優秀な食材なのです。
北村「疲労回復や美肌効果も期待できますし、活性酸素を抑制してがんなどのさまざまな病気を予防すると言われています」
さらに栗に含まれるビタミンCはでんぷん質で覆われているため、加熱による栄養素の損傷が少ないのだとか。料理やデザートとして調理しても、栄養満点なのは嬉しいポイントですね。
混ぜて蒸して冷やすだけ
そんな栗を使った、簡単で美味しいデザートの紹介です。
北村「栗蒸し羊羹を紹介します」
材料はまず栗20個分ほど。あらかじめ蒸して中身を出しておきます。そしてこしあん350g、砂糖40g、薄力粉40g、片栗粉10g、水80gです。
北村「これらを全て混ぜ合わせて流し缶に流し入れて、強火で35分蒸していただいたらでき上がりですよ」
流し缶は、寒天やゼリーなどを作る時に流し込んで固めるための型です。家庭になければ、牛乳パックやタッパー、バット、ケーキ型などでも代用できるようです。
混ぜて蒸して冷やすだけ。お店で買うものというイメージが強い羊羹ですが、難しい調理過程がないので、お子さんと一緒に作っても楽しそうですね。
北村「よく冷ましてから切り分けていただくといいですよ」
栗以外にもさつまいもの角切りやペーストを入れたり、黒豆や金時豆、抹茶などを入れてアレンジをしても美味しいのだとか。自分好みの組合わせを探してみるのも楽しいかもしれませんね。
北村「ぜひお試しいただきたいと思います」
伝統和菓子、丁稚羊羹
北村「ちなみに栗を入れないで作ったものを、丁稚羊羹と言います」
丁稚羊羹は、西日本を中心に広く作られている伝統的な和菓子です。小豆あんに小麦粉や上新粉、あるいは寒天などを混ぜて作るものが多く、甘さ控えめで素朴な味わいが特徴です。
大阪や福井などでは寒天を使って固めた、水分が多く柔らかい水羊羹のようなタイプが主流のようですが、フラールのある三重県やお隣の滋賀県などは寒天が手に入りにくかったため、小麦粉を混ぜて蒸すタイプのもっちりとした羊羹が主流になったと言われています。
石塚「『丁稚羊羹』という名前には何か由来があるんでしょうか?」
北村「小さいお子さんが社会へ出た後、お正月やお盆にお家へ帰る時のお土産にしたことからだそうですよ」
「丁稚羊羹」の名前の由来には諸説ありますが、奉公人の「丁稚」からきているという説が有力です。大阪や京都などの商家へ奉公に出た丁稚が、里帰りの際に少ない給金で買えるものを選んで実家や主人へ持ち帰ったためだと言われています。
丁稚でも買えるほど安価なお菓子だったこと、丁稚が好んで買っていたことから、「丁稚羊羹」の名が付いたようです。
通常の練り羊羹と比べて煮詰める工程や材料の量が少ない丁稚羊羹。この秋はご自宅で栗蒸し羊羹作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
(吉村)
番組紹介
読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。



