12月8日放送のＣＢＣラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』に、一通の投稿が寄せられました。内容は初めて競馬場へ行ってきたというもの。競馬場といえば、公営競技として法律で認められたギャンブルの場。耳に赤いペンを挟んだおじさんが新聞を握りしめて騒いでいる…なんてイメージはありませんか？最近は、一大エンターテインメント施設として大きな進化を遂げているのです。つボイノリオと小高直子アナウンサーがリスナーの投稿を紹介します。

ドラマにハマって

「ドラマの影響で、生まれて初めて競馬場に行きました」（Aさん）

小高「日曜劇場ですか？」

つボイ「ドラマの影響は大きいですね。競馬場に行ったり、筑前煮作ったりする人もいるでしょうし」

小高「火曜日のドラマかな？（笑）」

現在TBSテレビで放送中の「ザ・ロイヤルファミリー」。競馬の世界を舞台にしたドラマで、競馬ファンはもちろん、競馬に興味のなかった層からも「競馬を知らなくても面白い」と支持を得ています。
Aさんはそんなドラマをきっかけに競馬の世界を知り、実際に体験してみようと足を運んだようです。

競馬場は大盛況

さて、競馬場の中は一体どんな様子だったのでしょうか？

「駐車場の入り口で千円を払い、中に入ると車を停めるところもないくらいでびっくりしました」（Aさん）

つボイ「大盛況だったんですね」

土日や大きなイベントのある日は特に、駐車場が大混雑するほど多くの人が来場しています。競馬はもはや「おじさんがするもの」ではなく、若い世代や女性層にもファンが多い上に、家族で競馬場を訪れる人も少なくありません。
さて、無事入場したAさんはその後どうしたのでしょう？

「入場券200円を購入してうろうろしてみました。とりあえず他の人の真似をして購入用紙を記入して、知識もないので3レース3枚買って当たったのは1レースだけでした」（Aさん）

つボイ「当たっとるやん！（笑）」

「わからなくても運が良ければ当たる」というのも、競馬の面白いところなのかもしれません。

馬の姿に感動

1レース当たって喜んだかと思いきや、Aさんは別の部分に心を持って行かれたようです。

「それよりも私は馬が懸命に走っているのに感動して、感極まってウルウルなってしまいました。昔からこどもが運動会などで頑張っていると涙ぐんでしまう悪い癖があるのですが、競馬場で泣いているのを他の人が見たら『あの人は負けたんだろうな、可哀想に』と思われたと思います」（Aさん）

つボイ「馬券買う、買わないは置いておいても、馬が走っている姿を見るだけで良い、という人も競馬ファンの中には随分いますよ」

小高「特にドラマとかでいろいろなシーンを見ると、『馬も頑張ってるんだな』と思うんですよね」

実は競馬ファンの中には「馬が好き」という人も多いのです。カッコよく走る姿、可愛い仕草、綺麗な毛並みなどを間近で見られるのも楽しさの内のひとつ。競馬場によっては馬と触れ合えるコーナーもあるようで、そういった機会を目当てに子連れで来場する人も増えているようです。

食べて遊んで

「中京競馬場はとにかく大きくてきれいで、食事や遊び場なども充実していました」（Aさん）

このように締めくくられていたAさんからのおたより。初めての競馬場体験は充実したものになったことがうかがえます。

投稿の内容にもあった通り、競馬場ではグルメを楽しむこともできます。
Aさんの訪れた中京競馬場では、名古屋のご当地グルメであるきしめんやどて煮、味噌カツなども販売されています。他には人気の馬をイメージしたドリンクや、おしゃれなキッチンカーなども。

さらには子連れに嬉しいキッズスペース、大型遊具など、屋外の広い敷地を生かして身体を動かして思い切り遊べるコーナー、女性専用サロンのある競馬場もあります。

いまや賭けるだけの場所ではなくなった競馬場は、食べる、見る、遊ぶ、応援するといった様々な楽しみ方ができる複合エンタメ施設となっていたのです。一度足を運んでみると、意外とハマってしまうかもしれません。
（吉村）