娘のBMI15.6に悲鳴「体重増やすの難しい」若い世代に広がる痩せすぎ問題

7月22日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、『朝日新聞』の記事から、日本の若い女性の「痩せすぎ」問題について取り上げました。日本人の20代女性の2割が低体重という先進国ではダントツの深刻な現状について、北野誠、佐藤実絵子、松原タニシが語り合いました。BMI15.6で通院中の高校生を持つ親からの切実な体験談も寄せられ、日本が直面する「痩せすぎ大国」の実態が明らかになりました。
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厚生労働省内で4月に開かれた日本肥満学会の記者会見で、「やせのカテゴリーに分類される人が増えてきている」「やせましょうというメッセージが、やせすぎて困る人に誤って伝わってしまうと、逆に健康障害を招き、大きな問題をもたらすことになる」という発言がありました。
こうした痩せすぎの女性は、特に若い世代に多いそうです。
専門学会は、女性の低体重・低栄養が原因となる健康障害を新たな疾患として位置づけることを目指すなど、対策に本腰を入れ始めました。
日本人の20代女性の20%ほどが低体重になりつつあり、これは先進国の中ではダントツの数字です。
痩せすぎが招く健康被害
「韓国でも10%いってない。7~8%でしたから」という北野の言葉に、「意外!」と佐藤。
K-POPアイドルの影響で韓国も痩せているイメージがありますが、実際は日本の方がはるかに深刻な状況にあることが明らかになりました。
BMI18.5未満の低体重・低栄養状態では、月経の周期異常や骨量の低下など、さまざまな健康被害が生じます。
「若くして簡単に骨折するっていうのは、骨粗鬆症になりかけてるってことですからね」と北野は警鐘を鳴らしました。
食事制限のきっかけで5キロ減
この話題に、リスナーから深刻な体験談が寄せられました。
「うちの高1の娘が学校の身体検査で引っかかり現在通院中です。元々痩せ体質で細かったんですが、中3の春から比べて体重が5キロ減っていました。食事も3食食べていたのですが、BMIが15.6」(Aさん)
「もう少し足を細くしたいな」と食事制限を始めたのがきっかけで、あっという間に体重が落ちたそうです。
病院からは「とにかく食べろ食べろ」と言われ、カロリーが高いものを頑張って食べさせているものの、なかなか体重が増えないといいます。
「あともう少しBMIが減ると“運動不可”になります。この夏休み中が体重を増やすチャンスということで毎週通院しています」(Aさん)
松原「夏に体重増やすのも難しそうやな」
北野「夏、食欲落ちるからな。ほんま、そこまで来てしまってんねんね」
世界と異なる美の基準
「うちの娘も小柄で痩せ型。今年出産しましたが、早産でやはり低出生体重児でした。早く出さないとこどもが大きくなりすぎて母体に負担がかかるため、タイミングは良かったそうです。娘の友人も圧倒的に細い子が多いですね」(Bさん)
松原「メキシコに行った時、結構がっちりした女性が多くて。そういう女性がすごいモテる感じがあったんですよね」
佐藤「西洋の方ではむしろグラマーな方が魅力があるっていう風に言われてて」
北野「インバウンドの方を見たら、そんなに痩せてるっていう感じの女性はいませんからね。特に白人系の人はね」
佐藤「ジャパニーズアイドルとK-POPアイドルは、本当に痩せてることが美学」
世代間で異なる理想の体型
「うちは3姉妹。しかし、痩せてるとは言い難い3姉妹。母はうちの3姉妹、つまり孫を見て、『ガリガリだね。もっと太った方がいい。そうしないと出産が大変だ』といつも言っています」(Cさん)
食べ物が不足していた時代、痩せていることは美しさの象徴ではありませんでした。むしろふくよかであることが健康と豊かさの証とされていたと、北野は時代背景による価値観の違いを解説しました。
BMI15.6で通院する高校生から海外との美意識の違いまで、リスナーからの体験談を交えながら日本の「痩せすぎ問題」の深刻さが浮き彫りになった話題でした。
(minto)
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